360km/h試験でパワーアップ! そこにある大きな意味 東海道新幹線のスピードアップは、ほかの新幹線路線に比べ急なカーブが多く、速度を上げてもそのスピードで走れる区間が少ないこと、スピードアップしなくても公共交通機関としてある程度十分な競争力があること(JR東海の資料によると東京圏~大阪圏は新幹線がシェア85%〈2016年度〉)、500km/hで走る超電導リニア中央新幹線の建設が進んでいること、などからも、あまり現実的ではないでしょう。 また最高速度を上げるには、線路などにも相応の対策(コスト)が必要です。今回の試験でも、軌道(レールなど)や架線関係で特別な対応をしているとのこと。 拡大画像 N700Sのロゴマーク。「S」は「Supreme(最高)」の意味(2019年6月6日、恵 知仁撮影)。 ではなぜJR東海は、360km/hの走行試験を行ったのでしょうか。 「N700Sは『標準車両』