日本が誇る漫画、アニメなどを収集展示する国立メディア芸術総合センター(仮称)をめぐり、文化庁の設立準備委員会の委員らが26日、東京都内で記者会見し、基本計画を正式に発表した。センターへの根強い批判に対し、漫画家の里中満智子委員は「『アニメの殿堂』ではなく、映画、ゲーム、ほかのジャンルも含めて世界に発信し、若手を育てる施設だ」と必要性を訴えた。 基本計画は「国内外への発信と支援策推進のため、拠点の設立は急務」と説明。「コンテンツ産業と観光振興などに資するよう配慮する」と経済効果も強調した。 民主党が政権を獲得すれば事業を中止する方針を示していることについて、里中委員は「いまだに『漫画喫茶』と言っているが、計画の中身を見れば分かってもらえる」と理解を求めた。 【関連ニュース】 ・ 〔写真特集〕東京国際アニメフェア ・ 【動画】東京国際アニメフェア ・ センター新設構想、様変わり=