クリックして拡大する暫定規制値を超える放射性物質が検出された茨城県のホウレンソウ。畑では女性がせっせとホウレンソウを抜く姿が見られた=20日、茨城県守谷市(ロイター) 福島、茨城両県産の生鮮食料品から暫定規制値を超える放射性物質(放射能)が検出された問題で、20日も福島県産の牛乳、茨城県産のホウレンソウから基準を超える放射性物質が新たに検出された。佐藤雄平福島県知事は県内の全酪農家に出荷自粛を要請。政府は生産者側に出荷制限を行うかどうかを21日中にも決めるとしているが、各地のスーパーで商品撤去や別産地からの入荷手配などが行われた。両県では震災後、物流がほとんど途絶え地元の商品の入荷の道も断たれ、広がる風評被害にも悩まされそうだ。 福島県内で13店舗を展開するスーパー「いちい」(福島市)では震災前、福島産の牛乳が約7割を占めていたが、震災後、入荷が完全にストップ。他県からの入荷もできない状態