2015年04月07日11:16 カテゴリ政治・政党 「粛々」という語感 翁長・沖縄県知事と菅・官房長官との会見で、「粛々」という言葉が話題になったそうだ。知事は「上から目線を感じる」と言い、官房長官は「これからは使わないことにする」と記者に語ったと伝えられる。相手のいやがる言葉なら使わないエチケットは守るということだろう。 「粛々」には大別して二つの意味があって、第一義は「静かである」ということ。川中島合戦の漢詩で「鞭声粛々夜川を渡る」というのが、これに当る。この静かさには自制の意味があって、「自粛」などという言葉もある。そこから第二義の「厳かである」が出てくる。権威を恐れかしこんで威令が行き届くイメージになる。これを素直に受け入れて「粛々と従います」と言えば問題はなかろうが、命令する側が「粛々と実行する」と言ったのでは、絶対権力の押し付けになる。天皇様にでもなったつもりかと反発を感じる
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