「竹島が日本のものである」という客観的証拠は確かにありますが、韓国のものであることを示す文献がないわけではありません。むしろ「ある」と言ってもいい。白髪の歴史学者が埃まみれの書物をひっくり返せば、どこかしらに「竹島は韓国領である」と解釈されてもおかしくない文献は出てきます。 議論のベースが科学なら「竹島は宇宙創成以来、誰かのものであったことはないし、誰かのものになることはない」という結論に至れます。しかし歴史がベースである限り、どんな識者が集まって過去に遡行し話し合ったところで、意見が一致する事がありません。たとえ、夕食抜きで議論したとしても。 領土問題に関わらず、近接する国同士が、価値観や歴史認識を一致させることはないのが当然です。お高くとまったフランス人はドイツ人を田舎者だと思っているし、ローマ有するイタリア人はフランス人を成り上がりだと思っているし、原点であるギリシャ人はイタリア人を