日中国交正常化40年はすなわち、日台断交40年の歴史でもある。1972年を境に別々の道を歩み、交わるはずのなかった「日中」と「日台」がこの夏、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)で交錯した。 8月15日、中国や台湾が領有権を主張する尖閣諸島に香港の活動家らが上陸し、中国国旗「五星紅旗」と台湾の旗「青天白日満地紅旗」を一緒に掲げたのである。親中派の香港実業家らがスポンサーだ。 満州事変から81年に当たる今月18日には、中国共産党序列4位で全国人民政治協商会議主席の賈慶林(か・けいりん)が、台湾の中国国民党名誉主席、連戦と南京で会談し共闘を呼びかけた。 賈「(日本の尖閣国有化は)両岸(中台)双方の民族感情を著しく傷つけた。違いを乗り越え、双方がそれぞれのやり方で領土を保全し、民族の共通利益と尊厳を守ろう」 連「台湾と大陸の人民の気持ちは同じだ」 対日配慮などから、尖閣問題での過激な抗議活動を押さ