航空会社のスカイマークが乗客向けの機内文書で、苦情があれば公共の「消費生活センター」などに訴えるよう求めていた問題で、同社は15日の運航便から、内容を一部改訂した文書を配備した。改訂版は苦情の連絡先から消費生活センターを削除。自社の「お客様相談センター」だけを掲載し、電話番号も記した。 ただ「丁寧な言葉遣いを当社客室乗務員に義務付けておりません」とする記述を残したほか、乗務員の「接客は補助的なもの」とし、私語に関する苦情を受けない姿勢を維持。髪形やネイルアートを「自由」とする方針も変えず、さらに賛否両論を招きそうだ。 文書は「サービスコンセプト」と題した一枚紙で、座席ポケットに入れて同社のサービス姿勢を乗客に周知。従来版で批判を浴びた「機内での苦情は一切受け付けません」という表現は「苦情は運航に影響が出る可能性がある場合はお受けできません」と軟化させた。