ジャカルタ近郊の工業団地で3日、バイクに分乗して労働条件の改善を求める労働者たち=AFP時事ジャカルタで3日、労働条件の改善を求めて集会で声を上げる工場労働者たち=AFP時事 インドネシアで3日、複数の労組が賃金引き上げや派遣・請負労働の廃止などを訴え、ゼネストやデモを実施した。日系を含む全国約80カ所の工業団地から200万人以上(主催者発表。警察発表は約75万人)の工場労働者らが参加。混乱を警戒し、警察と国軍が計3万5千人を配置した。 ゼネストを呼びかけた主要労組のひとつ、インドネシア福祉労働者組合連合のムドフィル会長によると、多数の工業団地があるジャカルタ首都圏の西ジャワ州ブカシ、カラワン両地区では「ほとんどの工場が一時か終日、操業停止の状態」だという。ブカシの工業団地には1万人以上が集結、労組旗を振り、派遣労働者の正社員化を求めて「アウトソーシング(外部委託)をやめろ」などと訴え