多極共存型民主主義国ベルギーの分裂危機、再び?――多民族社会における民主主義の課題 松尾秀哉 ベルギー政治史研究 国際 #synodos#シノドス#ベルギー#民族共存#アレンド・レイプハルト#多極共存型民主主義国 近代以降の人類の歴史において、民族紛争が絶えることはない。ナチス・ドイツによるホロコーストを経験し、第二次世界大戦が終結した後でさえ、コンゴ動乱やルワンダの大量虐殺、旧ユーゴスラビアの解体に伴う民族紛争など、悲惨きわまりない事件が生じている。ウイグル自治区では、今年に入りテロが多発している。また、多くの死者を出し、国際問題に発展しているウクライナの事件も、人口のおよそ8割を占めるウクライナ人と、およそ2割のロシア人との対立として把握するなら、これも民族対立ということができる。 多民族で形成される社会を有する国家で、なぜこのような悲しい事件が起きるのだろうか。「民族共存」など、所詮
ベルギー議会は5日、王室に関する法律の改正案を賛成多数で可決、この結果、皇太子ら王族は手当を大幅に削減され、さらに納税を義務付けられることになった。 欧州債務危機で国民が増税や社会保障の削減など厳しい財政緊縮策にさらされる中、王族も1830年のベルギー独立以来初めて、納税義務を負う。 ただ、国王だけは引き続き納税を免除され、現国王アルベール2世は1150万ユーロ(約15億円)の年間収入を維持する。 ベルギー王族は国庫から支給される手当に収入を頼っているが、新たに納税を義務付けられたのは、フィリップ皇太子、アストリッド王女、ロラン王子のほか、故ボードワン前国王の妻ファビオラ前王妃。 皇太子はこれまで無税で年間92万3千ユーロを得ていたものの、今後は税込みで18万ユーロと大幅に削減される。王族の公務に関する経費は控除対象となる。(共同)
東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年になるのを前に、ベルギーでは、原子炉容器にひび割れが見つかった原発の周辺で、住民らが廃止を求めるデモ行進を行いました。 ベルギーでは去年、国内にある7基の原発のうち、北部と南部にある同じ型の2基で原子炉容器に複数のひび割れが見つかり、安全が確認されるまで稼働が停止されています。 このうち南部のティアンジュでは、福島第一原発の事故から2年になるのを前に、10日、地元の住民や周辺各国から集まった活動家らが住宅地から100メートルほどしか離れていない原発の周りをデモ行進し、廃止を訴えました。 参加した地元の男性は「福島での惨事のあと、私たちはもはや原子力以外の方法をとらなければいけないことが明白になった。今こそ電力会社の圧力に屈しない政治的な決断が必要だ」と話していました。 またドイツから親子3代で参加した男性は「原発はもはや過去のもので、子供たちのため
ホロコースト協力を謝罪=ベルギー首相 ホロコースト協力を謝罪=ベルギー首相 【ブリュッセルAFP=時事】ベルギーのディルポ首相は9日、第2次大戦中にベルギーがユダヤ人をナチス・ドイツに引き渡し、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に協力したことについて「痛惜と遺憾の意を表したい」と謝罪した。北部メヘレンでのユダヤ人追放70年追悼式で述べた。 首相は「当時のベルギーは最も忌むべき犯罪に加担した」と表明。ベルギーの責任に関する決議採択に向け議論するよう上院に求めた。 ベルギーには大戦開始時、約5万6000人のユダヤ人が暮らしていたと推定されるが、うち約2万5000人が強制収容所に送られ、生き残ったのはたった1200人とされる。(2012/09/10-05:59)
【パリ=野村悦芳】ベルギー北部のドール原発で原子炉にひびとみられる異常が見つかり運転が停止されている問題で、オランダの同じ企業が製造した原子炉が欧米などに存在していることから、ベルギーの原子力規制当局は十六日、ブリュッセルで各国の当局者に状況を説明した。 異常が見つかったのは、ドール原発に四つある原子炉のうち3号機で、六月に実施した超音波検査などで多数のひびの存在を示す結果が出た。人体や環境への影響はないとしている。 欧州での報道によると、ベルギーの当局者は十六日、ひびは二センチ前後で、金属製の容器の八千カ所にわたって存在していると明らかにした。ひびが建設当初から存在していた恐れも指摘した。運転再開のめどは立っておらず、容器の交換や修理が難しいことから、このまま廃炉になる可能性もある。
「タンタンのコンゴ探検」を手に「差別的な表現がある」と話すムブツ・モンドンドさん=ブリュッセルで2011年10月、斎藤義彦撮影 ◇出版差し止め求め、コンゴ民主共和国出身男性が提訴 【ブリュッセル斎藤義彦】世界中の子供に人気のあるベルギーの漫画シリーズ「タンタンの冒険」の第2巻「タンタンのコンゴ探検」について、アフリカ・コンゴ民主共和国出身の男性が、「人種差別をあおっている」として出版差し止めを求めブリュッセルの法廷に提訴している。スティーブン・スピルバーグ監督のアニメ映画「タンタンの冒険」が10月後半から欧州各地で上映されていることから男性は、「映画で偏見がさらに広まる」と懸念している。 男性は24年前にコンゴからベルギーに移民、会計士として働くムブツ・モンドンドさん(43)。出版差し止めを求めている「タンタンのコンゴ探検」(日本では福音館書店が出版)は、ベルギーの漫画家エルジェ(1907
劉暁波のノーベル平和賞受賞で揺れる中国。12月に行われる授賞式への出席はとてもかないそうにないが、過去にも平和賞受賞者が欠席する授賞式はあった。(=本文敬称略) ダグ・ハマーショルド死亡から間もない頃、現コンゴ民主共和国(当時の国名はコンゴ共和国)で発行された切手パトリス・ルムンバの肖像がデザインされたカビラ政権下のコンゴ民主共和国発行の切手モブツ・セセ・セコ独裁下のコンゴ民主共和国(当時国名はザイール共和国)では自らの肖像をデザインした切手が多数発行された ミャンマーのアウン・サン・スー・チー、そして、国連第2代事務総長ダグ・ハマーショルドである。 難民高等弁務官事務所(UNHCR)や児童基金(UNICEF)など、国連は機関として平和賞を度々受賞しているが、ハマーショルドは国連平和維持活動(PKO)の原点とも言える1956年のスエズ動乱での国際部隊派兵による和平実現などが評価され個人でも
バチカンのサンピエトロ広場(St. Peter's square)で、信者らに手を振るローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、2011年6月1日撮影)。(c)AFP/ANDREAS SOLARO 【6月2日 AFP】ローマ・カトリック教会(Roman Catholic Church)の聖職者による未成年への性的虐待問題をめぐり、ベルギーのカトリック教会で虐待被害に遭った約80人が1日、ローマ法王庁を提訴したと発表した。 原告団は記者会見で、ベルギーのカトリック聖職者と法王庁には監督下にある司祭や教会職員らによる性的虐待を防げなかった責任があるとして、ベルギー・ヘント(Ghent)の民事裁判所への出廷を求める40ページの召喚状を送ったことを明らかにした。 一連の虐待問題をめぐり、欧州でカトリック教会を相手取った訴訟が起こされたのは今回が初めて。原告側弁護団によると、原告の数は
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