おそらく最近の地球環境や開発における議論の場で圧倒的に注目されている問題は、2050年までに90億人に達する世界の人口を支える食料を、いかにして調達するのかということだろう。2010年12月の国連食糧農業機関の食料価格指数が、前月と前々月に続いて上昇したこともあり、この問題はより深刻さを増している。この統合指数(肉、乳製品、シリアル、油脂、砂糖の商品価格を考慮に入れたもの)は今や215ポイントに達し、食品価格高騰の危機として知られる2008年の181ポイントを軽く超えてしまった。 しかし世界銀行は、現在の状況に対して2008年ほど悲観的な見方はしていない。というのは、世界銀行が最近発表した世界経済見通し2011(Global Economic Prospects 2011)によると、開発途上国は高所得者層に比べて世界的な経済危機からの立ち直りが早く、今年度の世界経済成長の46パーセントを担
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