印刷 福岡教育大学(福岡県宗像市)が2009年8月に福岡市で開いた講演会で、外部の講師が、校区内に同和地域がある中学校で教師が直面する「困難」を、ユダヤ人が大量虐殺された収容所に例えて、「学校なんかじゃない。アウシュビッツ」などと述べ、同大がこの講演録をそのまま掲載した紀要(論文集)を発行していたことが分かった。同大は「不適切な内容だった」として紀要の回収を始めた。 講演会は、県内の小中学校の現役教師などを対象に開かれ、名古屋市立中学のスクールカウンセラーの経験もある愛知県内の私立大の男性教授(61)が「対応困難な保護者の見立てとその対応」と題して語った。 講演録によると、この教授は、「いわゆる同和地域が校区内にある学校」で、4人の教師がある保護者に計20万円を「たかられた」ことや、うつ病で休職に追い込まれる教師が毎年2、3人いると紹介。この中学校を辞めたいという教師の相談に乗り「こ