農業は地球上の限りある資源に対し非常に大きな影響を及ぼしていることが国連環境計画(UNEP)から委託を受け行われた重要な科学的評価で確認された。 報告によると、2007年度には地球上の全陸地面積の38%が農業のために使われ、水の消費においても農業が占める割合は70%以上に上る。「農産物による影響がこれほどまで大きいという事実が我々の報告書で明らかになり、とても驚いている」とノルウェー科学技術大学エドガー・G・ハートウィック教授は言う。 教授は2010年6月に発表された「消費と生産の環境影響を評価する:優先生産物と資源」の主執筆者である。この報告書は国連に対し独立した科学的アドバイスを提供するために設けられた持続可能な資源管理に関する国際パネルが制作した。 生産、消費、資源利用 報告書は「現在の経済活動が自然資源利用と汚染の発生に与える影響はどのように異なるのか」という問いに答えるために作成
わが国のアキレス腱である資源問題とアフリカ政策はとても深く関係している。最近ではレアメタル、とくにレアアースの調達問題が耳目を集めているが、忘れてはならないもののひとつに肥料がある。 肥料製造のための原料はリン酸肥料がリン鉱石、カリ肥料がカリ鉱石である。窒素肥料はアンモニアだが、アンモニアの合成にはおもに天然ガスが使われるので実質的な原料は天然ガスだ。 リン鉱石とリン酸肥料の世界最大の生産国は中国である。中国におけるリン酸肥料生産の拡大スピードはすさまじく、1990年代になると輸入依存が急速に減って2007年から輸出超過の局面にはいった。しかし翌2008年からは、国内消費を優先させるためリン鉱石やリン酸肥料に100%をこえる輸出税が課せられるようになって、輸出抑制がはかられている。 中国に次いで第2位のリン鉱石産出国であるアメリカでは資源が枯渇しつつあり、すでに禁輸措置がとられている。それ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く