超ネタばれなので、原作とか下記エントリなどを知らない人は、気をつけてください。 行ってきましたメディア芸術祭シンポジウム(続き) | ひびのたわごと 富野監督の「時かけ」への批判は、惚れた張ったといった若者の欲望を肯定するだけの"風俗映画"になっている、というものだった。それで何を気にしなければいけないかというと2つあげていた。一つは彼らを取り巻く社会性。彼らは互いに付き合いたい(富野監督的にはセックスしたいと等価らしい)と考えているが、じゃあ付き合ったらその先どうするのか何も描いていない、と言っていた。もう一つはセックスに対する女性のしたたかさ。ナボコフのロリータなどをあげて、性そのものの扱いにくさをスルーするのは許せないようだった。 恋愛の持つ生々しさを変に分節化せず、さくっと飛び越えているからこの作品はヒットした。それはアニメだから出来たことであり、脚本が奥寺さんという女性だから出来