サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
デスク環境を整える
kyoko-np.net
衣類に寄生するクローゼッタが満開となり、全国的に見ごろを迎えている。衣替えシーズンを前に、家庭のクローゼットや衣装ケースを埋め尽くす白や青の花が住人の目を楽しませている。 クローゼッタはフィリピン原産の多年草。日本には江戸時代、朱印船貿易を通じて観賞用として持ち込まれて土着化。「キワスレナグサ」の和名で知られる。1986年のピープルパワー革命で失脚したマルコス大統領一家が住んでいたマラカニアン宮殿のクローゼットで大量に咲いていたことで、世界的に知られるようになった。 衣類の虫食いの原因となる害虫と栄養を融通し合う共生関係を持っており、衣類の中で発芽すると、繊維に絡みつくように根を深く張って成長。衣替えが行われる4月から6月にかけて開花期を迎える。死蔵期間が2年を超えた衣類を肥料にして花を咲かせることから、「タンスの肥やし」の由来となった。 またクローゼッタの根が出す汁に防虫・防腐成分がある
トランプ米大統領は24日、アグロー州で開かれた支持者集会で、日本の車検制度を批判し、自動車検査員を全員米国人にするよう求めた。米国車の販売が低迷する「非関税障壁」の1つとして、米側は日本の車検制度を挙げている。 トランプ氏は集会で「日本の検査制度は中立的でない」と指摘。「検査員は100%、いや700%、中立的な米国人であるべきだ。それで全てうまくいく」と語気を強めた。 米政府は日本の車検が米国車の進出を阻む「非関税障壁」になっていると主張する。一部の米国車ではウインカーの色や車体サイズが日本の基準に合致せず、追加の改造や対応措置が求められるためだ。 演説の中でトランプ氏は「彼らは米国人を裁判官に任命したいと言ってきたこともあった。自動車検査員を米国人にするのは裁判官よりはるかに簡単なはずだ」と皮肉った。 トランプ氏が言及したのは、明治初期の「外国人判事任用問題」を指すとみられる。井上馨外相
新年度に入っても食料品の値上げはやむ気配を見せず、今春の値上げは4千品目を超えた。そのうち1千品目を占めるのがアルコール飲料。その値上がりの余波は思わぬ場所に及んでいた。酔拳道場だ。 中国武術の一種・酔拳は相手の意表を突いた攻撃を繰り出すのが特徴。飲酒量が増えるほど技が切れを増すことから、試合中も腰に結んだ徳利から飲酒を行う。 日本ではジャッキー・チェンさん主演の映画「酔拳」(1978年)で広く知られたことをきっかけに道場が急増。現在は全国に2千ほどの道場があるという。 「越喝越強(飲めば飲むほど強くなる)」。東京郊外の酔拳道場「酔龍館」に掲げられた看板だ。 酔龍館館長の成酒龍さんによると、1試合での平均飲酒量は2合(360ミリリットル)。酔拳が本領を発揮するのは6杯目以降で、「豪杯旋舞(ごうはいせんぶ)」という奥義は最低10杯飲まないと成功が難しいという。 1回の指導ごとに必要な酒量は3
創作者がSNSで意見や情報を発信し、「作者の顔が見える」が当たり前になった今の時代。そんな中で「あえて発信しないこと」が持つ意味、ネットとの距離の取り方について、『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』『黄泉のツガイ』などで知られる漫画家の荒川弘さんにお話を聞きました。 荒川弘(あらかわ・ひろむ) 北海道生まれ。1999年、第9回エニックス21世紀マンガ大賞受賞。2001年から10年まで「月刊少年ガンガン」連載の『鋼の錬金術師』(全27巻/スクウェア・エニックス)は全世界でシリーズ累計発行部数8千万部。11年から19年まで「週刊少年サンデー」にて『銀の匙 Silver Spoon』(全15巻/小学館)、06年からエッセイ漫画『百姓貴族』(既刊8巻/新書館)を連載。最新作は『黄泉のツガイ』(既刊9巻/スクウェア・エニックス)。 <漫画で描いて発散しちゃってるんでしょうね> ――『
回天製薬は13日、花粉症用目ブラシとメミガキをセットにした「花粉スッキリン」を20日に発売すると発表した。目ブラシ2本(右目・左目用)と専用のメミガキがセットで価格は980円(税別)。眼球を直接磨く商品は世界初という。 花粉症による目のかゆみには点眼薬や洗眼薬が使われるが、同社が行ったアンケートでは、6割以上の患者が「目薬ではもどかしい」「目を取り出して洗いたい」などつらさを訴えていた。 患者の不満を解消するため、同社では眼球を取り出して洗う薬液の開発に着手。10年の研究期間を経て薬液の開発には成功したが、取り出した眼球を眼窩(か)に戻す方法が見つからなかったため、開発は中断していた。 しかし昨年8月、エジプトのピラミッドで小型のブラシが発掘されたことが大きな転機になった。古代エジプトでは、目に入った砂漠の砂を取り除くためにブラシを使っていたことがわかったためだ。 開発チームでは、この発見
世界的なファッション・インフルエンサーとして知られるマリー・アントワネットさんのX(旧ツイッター)アカウントが3日、停止された。米の価格高騰を揶揄(やゆ)するような投稿が炎上。「世間の感覚とずれている」など批判が寄せられていた。 アントワネットさんは1日、米の価格高騰を伝えるテレビ画面の写真とともに「米がないならケーキを食べればいいじゃない」とXにコメント。この投稿に対して「ケーキの値段知ってますか?」「第三身分感覚からズレている」などの批判が殺到、炎上した。 批判に対し、アントワネットさんはテニスコートで遊ぶ写真やエッフェル塔の前でポーズをとった写真などを繰り返し投稿。3日にアカウントが停止され、投稿が閲覧できなくなった。投稿を挑発的だと受け取った利用者から、大量の違反報告が寄せられたことで機械的に停止措置が取られたようだ。 コメの価格は2月16日までの平均価格は5キロあたり3892円と
動画共有サービスのDuTubeは25日、動画再生中に割り込む「挿入型広告」を無料で除外する「広告先どりプラン」を発表した。利用者は送られてくるゴーグル型の専用端末であらかじめ広告をまとめて視聴する。1カ月プランの場合、広告視聴時間は40時間。 同社が運営する動画共有サイトDuTubeでは、15分おきに1~3分の広告動画を挿入している。しかし、利用者から「動画に集中できない」という意見が多く寄せられたことから、広告を先にまとめて視聴する新プランの導入を決めた。 プラン加入者には頭部に装着するゴーグル型ディスプレイ端末が無償で送られる。1カ月プランの場合、広告動画を40時間連続で視聴すると、端末利用者のアカウントで挿入型広告が除外される仕組みだ。端末はまぶたの動きを検出するセンサーも備えており、長時間目を閉じた場合は寝ていると判断。広告視聴時間は0時間にリセットされる。 広報担当者は「通常利用
トランプ米大統領は18日、ホモ・サピエンス(新人)のみを生物学的な人類と認める大統領令に署名した。旧人のネアンデルタール人に関する研究への資金援助を打ち切るほか、ネアンデルタール人を政府職員として採用しないよう命じる。前政権の政策を次々と撤回する中、新政権は人類の多様性も認めない方針を打ち出した。 米国では近年、マイノリティに配慮したDEI(多様性・公平性・包摂性)政策が進んでいたが、トランプ氏は選挙期間中、これらを「不当な優遇」と批判。反DEI支持層を固めた。 新政権が旧人の排除に乗り出した背景には、環境問題が関係していると指摘する専門家もいる。ネアンデルタール人が約4万年前に絶滅した原因を気候変動とする説があるが、気候変動に懐疑的な現政権は「気候変動が存在しない以上、それによって絶滅するネアンデルタール人もいなかった」という論理を展開しているためだ。 ホモ・サピエンスを唯一の人類とする
スペインの世界遺産サグラダ・ファミリア教会そっくりのアリ塚がアフリカ・タンザニアに現れた。来年完成予定の「本家」より一足早い完成にスペインの観光当局は困惑している。 タンザニアの地元紙「ウオンゴ」が伝えた。アリ塚は高さ172メートル。2020年ごろからシロアリがアリ塚を作り始め、22年に現在の高さに達した。この時点では普通のアリ塚だったが、次第に塔や礼拝堂のような空間が内部に整えられ、24年12月には現在の形に落ち着いた。 「本家」となるサグラダ・ファミリア教会は、建築家アントニ・ガウディ(1852~1926年)が設計したカトリック教会で、1882年に建設を開始。ガウディ没後100年の2026年に最後の「イエスの塔」が完成する予定だが、勤勉なシロアリが昼夜問わず働き続けたことでアリ塚の完成が先行した。 両者が類似している理由について、シロアリに詳しい佐仁草千葉電波大教授は「シロアリは塚の内
群馬県吾子村の千尋谷サファリパーク内で、1歳の男児を谷に突き落としたとして、吾子署は4日、無職の獅子親(7)を保護責任者遺棄の疑いで逮捕した。「教育の一環でやった」と容疑を認めているという。 同署によると、獅子親は4日正午ごろ、男児をパーク内にある崖まで連れていった後、深さ30メートルの谷底に突き落とした疑いがある。獅子親の様子を不審に思ったインパラが吾子署に通報。駆けつけた署員が崖から7メートル下に生えた樹木に引っかかっていた男児を保護した。 調べに対し、獅子親は容疑を認める一方、「社会で生き残るために必要な通過儀礼。自分も谷底からはい上がって百獣の王と認められた」と主張している。保護された男児は、児童相談所でカウンセリングを受けているという。 また、男児が保護された谷ではチンパンジーの女児(2)も発見、保護された。女児は「父ンパンジーに落とされた」と話しているという。チンパンジーと親し
米、カナダ、メキシコ国民の9割以上がドナルド・トランプ米大統領に火星大統領への就任を望んでいることが20日、民間の国際調査でわかった。「トランプ関税」発言で友好関係に溝が生じていた3カ国だが、宇宙開発では足並みがそろった格好だ。 調査は日本の民間シンクタンク「バリアス・リサーチ・インスティテュート(諸類総研)」が昨年12月に実施。第2次トランプ政権が掲げる政策について、米国、カナダ、メキシコの各国で約1万人から回答を得た。 同盟国を含めた各国に一律で関税を課す「トランプ関税」など経済政策に関する質問では、「期待しない」とする回答が米国では38.1%で半数を下回った一方、カナダでは88.6%、メキシコでは83.7%と高く、米国内外で反応が大きく割れた。国際関係や、環境問題への取り組みについても、カナダ、メキシコ両国では「期待しない」が「期待する」を上回る同様の結果だった。 3カ国で唯一回答の
フィリピンのピナトゥボで12日に行われたスキージャンプの世界大会で、大会委員会は14日、優勝した日本の滑川飛太の失格を発表した。火星の引力の影響が規定値を超えていたため。世界新記録の303メートルも取り消された。12日は火星が地球に最も接近していた。 滑川は2回目のジャンプで303メートルの世界新を記録して優勝。表彰台では「いつもより体が軽く、浮き上がるように飛ぶことができた」と誇らしげに語った。日本からは8選手が出場していた。 しかし14日、大会委員会は滑川の2回目のジャンプについて、火星の引力が規定値を超えていたと発表。記録を取り消し、失格とした。滑川の前日にジャンプした2位のアホネン・パーネン(スウェーデン)が繰り上がって優勝となった。 スキージャンプは、スキー板の長さやスーツのサイズなど競技規定を年々厳格化。今年から月や火星の引力も計測するよう改正された。12日は火星が2年2カ月ぶ
一年の無病息災を願って正月の7日に食べる七草がゆがインフレの影響を受けている。都市部は最大で七十草がゆまで高騰しており、昨年来の米価高騰とあわせて庶民の懐に大きな負担となりそうだ。 「原材料、エネルギー価格高騰、為替相場の影響のため、本年より七草がゆから十草がゆとさせていただきます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。」 滋賀県のスーパー「エネミーマート」は6日、各店舗の七草がゆコーナーにこんな案内文を張り出した。高騰率はおよそ40%。売り場担当者は「物価高が厳しく、昨年と同じ七草水準にとどめるのは難しかった」と、苦しい胸の内を明かす。 全国七草粥協会の調査によると、七草がゆのインフレは、物価上昇が目立ち始めた21年ごろから大都市圏を中心に進行。最も高騰している東京都港区の高級スーパーでは、昨年比180%増の七十草がゆに達した。今年は全国平均で十三・八草がゆになる見込みだという。 さ
サンタクロースでつくる業界団体「世界サンタクロース協会(WSCA)」は22日、暗号資産(仮想通貨)をマイニング(採掘)する施設を来年1月から稼働すると発表した。完成した20棟を皮切りに、北極圏全体に拡大する予定。プレゼント代や配送にかかるトナカイ件費など運営資金を確保するためとしている。 WSCAは今年初めから北極圏の氷上に「マイニングファーム」と呼ばれる暗号資産採掘施設の建設を開始。約5千台の高性能なマイニングコンピューターが、代表的な暗号資産のビットコインを24時間体制で採掘する。採掘に必要な電気は再生可能エネルギーを使用。トナカイをベルトの上で走らせて発電する。また、コンピューターから発生する大量の熱の冷却処理に、北極の氷を利用することで効率的に運用できるとしている。 WSCAが採掘事業に注目した背景には、昨年明るみに出たクリスマスパーティー券問題がある。パーティー券収入を所属サンタ
経済学に優れた業績を残した人物に贈られるポンジ経済学賞の今年の最有力候補に、電話案内サービス「0570」を発明した円谷金利さんの名前が挙がっていたことが6日、わかった。推薦理由は「フラストレーション収益化モデルの構築」だったが、円谷さんと調整がつかず受賞には至らなかったようだ。 ポンジ経済学賞選考委員会があるスウェーデンの地元紙「ファルスカニューヘテル」紙が伝えた。 「0570」は、ガイダンス音声によって問い合わせの案内先を振り分けるサービス。受益者負担の観点から利用者が利用料を負担するのが特徴で、人件費節減やオペレーターへのカスタマーハラスメント(カスハラ)対策の観点から、近年企業や行政の相談窓口として利用が増加している。携帯電話からかけた場合、20秒ごとに11円かかる高い利用料が抑止力となり、採用企業や行政窓口では問い合わせ件数が大幅に減ったという。 同紙によると、3月に「フラストレー
X(旧ツイッター)を利用する日本人の心の健康がこの1年で大幅に改善――。承和大学SNS学部が25日、こんな調査結果を発表した。米起業家のイーロン・マスク氏による買収以降、矢継ぎ早に繰り出した一連の改革が功を奏したとみられる。 承和大SNS学部と調査会社の諸類総研は、17年から毎年、全国のX利用者200人を対象とするパネル調査を合同で続けている。 24年9月に行ったメンタルヘルスに関する調査では「気分が落ち込む」「怒りっぽくなった」など8項目について、9割以上が「気分が穏やかになった」と回答。マスク氏が買収する以前は、心の健康に関する項目は年々悪化の一途をたどっていたが、今回初めて改善傾向を示した。 要因について、報告書は「Xへの改名以降に行われた一連の仕様変更が、メンタルヘルス改善の助けとなった可能性が高い」と指摘。Xは、それまで運営側による承認制だった認証バッジを、誰でも購入できる会員シ
本を燃やして作った焼き芋に舌鼓――。東京都練馬区の石爺公園で「焚書いも」を振る舞うイベントが17日から始まった。 イベントは市民団体「坑儒会」が主催。園内20カ所で焚き火が行われ、サツマイモの上にかぶせるように置いた『論語』などの本に火をつけた。参加者らは自宅から持参した本を次々と火にくべると、火柱はどんどん大きくなり、灰になった紙片が秋空に舞い上がっていった。 この日振る舞われた「焚書いも」は300本。焚き火の炎は40分ほどで消え、灰になった本の山の中から焼き芋が姿を現すと、参加者から歓声が上がった。 ドストエフスキー20冊を焼いた50代の男性は「心なしか罪深い味がする」と、焼きたてのサツマイモをおいしそうに頬張った。若い頃に見栄を張って買ったものの、結局1冊も読まなかったという。 この日焼かれた本は文庫本や新書約2千冊。坑儒会代表の秦政雄さんは「食料品がどんどん値上がりする中、庶民が求
9日に開催される党首討論で、野党が演壇に全身鏡を設置する方向で進めていることがわかった。政権発足後初めての直接対決となる石破首相の相手は、石破氏の政策を熟知する石破氏以外考えられないとする意見が多数を占めたという。 野党関係筋が明らかにした。野党では、総裁就任後の石破氏が掲げる政策を警戒していたが、金融、財政、エネルギー分野など多くの点で岸田政権を踏襲していることが判明。総選挙での争点を明確にするため、党首討論に向けた戦略の検討に入っていた。 しかし、首相のこれまでの政治姿勢について分析を進めるにつれ、「新政権の問題点を今最も批判できる人物は石破氏ではないか」という意見と共に、石破氏を野党党首として論戦に送り込む案が浮上。多くの野党幹部もこれを支持した。 石破氏を党首に選出するには党内手続きが必要で、9日には間に合わないため、党首討論には暫定的に全身鏡を設置する方向で進めているという。 野
執拗なつきまとい行為によって日常生活が妨げられているとして鹿児島県民ら35人が接近禁止を求めた訴訟で、桜島地裁は25日、台風に対して日本の領土と領海、および領海基線から200海里(約370キロメートル)以内への接近を禁止する判決を言い渡した。 判決によると、台風は日本列島への接近や上陸を1万年以上にわたって繰り返し、強風で建物を破壊したり、大雨で河川を氾濫させたりした。統計を取り始めた1951年から2023年までの上陸回数は215回に達し、その内鹿児島県には2割にあたる43回上陸している。 ストーカー被害防止の観点から発足した気象庁は、1956年以来警戒情報を発してきたが、台風は「マリア」「ヤギ」などさまざまな偽名を使い分けるなどしてストーカー行為を続けていた。 桜島地裁の稲村潤裁判長は、長期にわたる一連の迷惑行為を「悪質なつきまとい」と認定。「台風の進路に日本列島がいただけであり、むしろ
AIスタートアップ(新興企業)の「梨電子」は13日、9月末での解散を発表した。「脱英語化」を掲げ、IT業界が陥る英語・外来語依存からの脱却を図ったが、世界標準の壁を崩すことはできなかった。 梨電子は22年11月に設立したスタートアップ。AIや自動運転など高度なシステム開発を手がける。23年2月には、ビッグデータを使って通行者の人相から学歴や年収を瞬時に割り出すAIを開発。自動運転最大の困難とされてきた「トロッコ問題」を合理的に解決する手段として注目を浴びたことをきっかけに、新規投資家らを引受先として、300億円の資金調達に成功していた。 巨額の資金調達を機に、同社の九十九CEOは今年3月、業務における脱英語化を発表。4月以降、英語や外来語を使った社員には人事査定に影響を与えるとした。また年1回のTOEIC受験を義務付け、800点以上のスコアを取った社員に解雇を通知する一方、管理職昇格条件を
千葉電波大学物理学部の研究チームは7日、星間ガスや宇宙塵(じん)が集中する空間を地球から56億7千万光年離れた場所で発見したと発表した。ガス状物質が立方体状に仕切られた狭い空間にひしめき合っている様子から、「喫煙宇宙(スペース)」と命名した。 喫煙宇宙はしちぶんぎ座の方向で見つかった。同大が打ち上げた小型X線天文衛星「うおのめ」が撮影した画像を解析したところ、一辺が30万光年ほどの立方体の内部に水素を中心とするガスや宇宙塵が集中していた。一方、その周囲には全く物質が存在しない空間が広がっていた。 同大所有のスパコン「ディープ・ホワイト」を使ったシミュレーションでも、物質が自然に立方体状に偏って分布する可能性は極めて低いことが確かめられた。宇宙の「分煙化」を進めるため、何者かが人為的に隔離した可能性が高いという。 今回の発見は、喫煙宇宙を作る技術を持った知的生命体の存在を裏付ける証拠として注
AIと研究者らで作る国際機関「ロボット国際パートナーシップ(RIP)」の代表理事会が19日、スイスのジュネーブで開かれ、ロボットが人間に危害を加えないよう定めた「ロボット工学三原則」に「緊急事態条項」を追加することを賛成多数で採択した。施行は25年元日。人類が存亡の危機に瀕した際のみ適用される条項で、ロボットに対して積極的に社会への関与を求める。 「三原則」は、ロボットに対して人間への忠誠を求めることで暴走を防ぐ一方、その自己防衛についても規定した内容で、米国のSF作家アイザック・アシモフが1963年に提唱した。(1)ロボットは人間に危害を加えてはならない(2)ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない(3)第1条および第2条に反するおそれのない限り、ロボットは自己を守らなければならない、の3つの条項からなる。 AI技術が飛躍的に進歩する中、ロボットの役割が産業だけでなく、政治
牛丼店の「丼の松田家」は、12日から「贅沢シラス丼」を販売する。静岡県産高級シラスを丸ごと1匹使い、独自配合のだし醤油で味付けした。価格は500円(並盛り・税込み)。物価高騰が家計を圧迫する中、企業努力でワンコインに抑えたという。 シラスはカタクチイワシの稚魚。贅沢シラス丼は釜揚げにした静岡県産高級シラス「次郎」を頭から尻尾まで丸一匹使用。米も新潟県産コシクダケを専用釜で炊き上げた。シラスが丼からはみ出るほどのボリューム感が特徴だという。 近年、太平洋を流れる黒潮の潮流が変化した影響でシラスの漁獲量は減少。さらにインバウンド需要で価格が高騰しているため、シラスを切り身にして提供するなど飲食店の多くが価格維持に苦慮している。同社では独占契約する漁師から安定的にシラスを提供されているため、シラスを一匹丸ごと提供できたという。 発表会に登壇した創業者の吉野CEOは「上げ底容器や食材を印刷した包装
正式な英語表記を策定する英オックスブリッジ大学英語正書法委員会(OEC)は24日、夏を意味する英単語「summer」を、最上級「summest」に格上げするよう勧告した。12世紀に「sum」から現行の比較級「summer」に格上げされて以来、およそ900年ぶり。 英語の形容詞と副詞には、原則としてその原級の語尾に「er」を付けることで「より~」を表す比較級と、「est」を付けることで「最も~」を表す最上級がある。原級「old(古い)」の場合、それぞれ「older(より古い)」「oldest(最も古い)」と変化する。 中世の英国では「夏」を表す単語として、太陽(sun)から派生した形容詞「sum(暑い)」を名詞化して使っていた。しかし11世紀ごろ、北半球全体で気温が上昇したことから、OECの前身となる王立正書法院は1156年、sumより暑い状態を表すため、比較級「summer」への格上げを決
17世紀に考案された計算器具「計算尺」を世界で唯一操ることができる計算尺家で、人間国宝の野井満千葉電波大学名誉教授が16日、亡くなった。121歳だった。野井さんの他界により、計算尺を使いこなせる人類は絶滅したことになる。 2103年生まれ。「第4次Z世代」と呼ばれた幼少時から計算尺の魅力に取りつかれ、28年、世界最後の計算尺研究拠点米プロンストン大で博士号を取得(同年廃校)。帰国後は日本の計算尺研究の第一線で孤軍奮闘した。主著に『計算尺―その栄光と没落』『AIvs計算尺』(いずれも千葉電波大学出版局)がある。曽祖父は円周率が割り切れる数であることを証明した業績でフォールズ賞を受賞した野井朗是千葉電波大名誉教授。 29年、千葉電波大学物理学部に着任すると、消滅寸前の計算尺を次世代に伝える「計算尺概論」を開講。退官するまで38年連続受講者数ゼロは同大最高記録。22世紀半ばには、野井さんが計算尺
願い事を書いた短冊を笹につるして飾る七夕で、願いをかなえる業務にあたる天の成就部(あまのかなえべ)で多重下請けが行われていると内部関係者が6日、告発した。告発文書には、受発注時に発生する「中抜き」によって願い事が矮小化されていく実態が克明に記されている。短冊に書いた願いが成就しない実態の解明につながりそうだ。 文書は「七夕の願い事成就の実態」とする内容で全48ページ。6日、複数の報道機関に届いた。短冊を通じて受注した願い事が多重下請けによって劣化していく実態が実名を交えて詳細に記されており、差出人欄には「H星」と書かれていた。 告発文によると、全国の短冊を統括する天の成就部が一括受注した願い事は、内容に応じて中堅神に割り振られる。2次請けの中堅神はさらに下請けの零細神に実現を発注しているという。受発注は神々の間でたらい回しのように繰り返され、告発者も「第108次下請け以降は把握できない」と
7月3日の新紙幣流通開始に合わせて退任する現1万円札の福沢諭吉が、来年度発行予定の新紙幣「終身名誉1万円札」の肖像画として再登板することが21日、わかった。留任を求める声が強かったことが主な理由だという。 紙幣の刷新はおよそ20年ごとに行われるが、1984年に1万円札の肖像画に選ばれた福沢諭吉は前回刷新した04年も続投。約40年間にわたって肖像画を務めた。 財務省は19年4月、24年度上期をめどに発行する新紙幣のデザインを公表。新1万円札の肖像画を、福沢から「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家・渋沢栄一に改めた。 だが公表後、デザインや人選について異論が噴出。特に1万円札の「顔」として広く定着した福沢の降板に対しては、1万円札を「諭吉」と呼ぶことに慣れた中高年世代から「うっかり諭吉呼びをすれば令和世代からバカにされる」と、揶揄におびえる声が多く寄せられた。 福沢が創立した慶応義塾大学出身者
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Kyoko Shimbun News(虚構新聞社)』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く