仕事はキレッキレで頼りになるし、いざとなれば部下の盾になってくれる男前な人なのだが、とにかく普段の口が悪い。朝イチの会議で「アンタさぁ、これ昨日の段階でチェックしてないわけ?」なんて容赦なく詰め寄られ、俺はいつもタジタジにさせられている。 そんな鉄の女みたいな彼女だが、酒にはめっぽう弱い。ビール数口で顔を真っ赤にし、いつものツッケンドンな態度はどこへやら。ふにゃふにゃの甘えモードに変身してしまうのだ。 そんな彼女とのタクシー事件から少し経った、とある金曜の夜。 「おい、今日つきあえ」 定時直前、いつものツッケンドンな声で上司に呼び出された。 断れるはずもなく付き合うことになり、通されたのはいつもの居酒屋。 「今日は私が誘ったんだから、パーッと行くわよ」 意気揚々と頼んだのは生ビール。しかし結果は目に見えていた。グラス半分も空けないうちに、彼女の頬はポッと赤くなり、目元がとろ