シャッター商店街を変えた異色のホテル 「シャッター街」になった商店街で、賑わいを取り戻した場所がある。仕掛けたのはホテルだ。しかも「商店街ごとホテルにする」という、前例のない方法で。最盛期に約780店舗が軒を連ねたこの商店街は、半数近くがシャッターを下ろした。そこに「泊まる」という選択肢が生まれ、街は大きく変わりはじめた。 布施商店街は、大阪のベッドタウンとして知られる大阪府東大阪市にある。1979年に始まり今も続く「布施まつり」は、この街のにぎわいを象徴する恒例行事だ。かつては近鉄・布施駅前に砂を敷いて闘牛を行ったり、雪山を作ってそり滑りを楽しんだりと、子どもから大人まで世代を超えて楽しめる催しが数多く開かれていた。 最盛期は約780店舗が軒を連ね、週末ともなれば人波が絶えなかった。しかし高度経済成長期以降、郊外型の大型ショッピングモールが次々と進出し、消費者の足は商店街から遠のいていっ