山陽新幹線・新神戸駅に直結する商業施設「コトノハコ神戸」。1988年に192店を擁して開業したが、37年が経った現在、店舗数は約27店舗(2026年6月時点)まで減った。駅直結で、近くには観光地もある。それでも観光客やビジネスマンは施設内でほとんど足を止めない。なぜ好立地に見える巨大モールは“廃墟化”し、通過点になってしまったのか。ライターの坪川うたさんが現地からリポートする――。(後編) “迷宮”のコンセプトが“迷路”に 開くことのないシャッター。むき出しのまま、ガランとした空き区画。撤退したテナントに散乱する備品。買い物や食事を楽しむ人が少なく、ショッピングモールとしての賑わいが感じられない。 新幹線も停車する新神戸駅にそんな廃墟モールが存在する。「コトノハコ神戸」だ。 コトノハコ神戸の前身「新神戸OPA」は、1988年の開業時には192店の専門店を擁する西日本でも有数の大型ショッピン