質の悪い睡眠が生活習慣病のリスクを高める 「よく寝た日は元気」「寝不足だと調子が悪い」――誰もが感じたことがあると思います。実際、睡眠は体内リズム(サーカディアンリズム)の要であり、質の悪い睡眠は集中力の低下や生活習慣病、うつ病、心臓・血管の病気などのリスクを高めます。 さらに近年の研究では、アルツハイマー型認知症の原因物質「アミロイドβ」は、睡眠中に脳のクリアランス機能によって分解・排出されることがわかっています。睡眠不足になるとこの働きが弱まり、アミロイドβが脳にたまりやすくなってしまうのです。 私たちの研究グループでは、寝具メーカーの西川産業と共同で、睡眠の質と認知症・腸内環境との関係を調べました。睡眠に悩みをもつ女性12人を対象に、寝具を改善する前後で脳と腸内環境を比較したところ、睡眠の質が改善した後には、アミロイドβの蓄積が減少していました。 つまり、よく眠れるようになると、脳の