入居者が部屋で亡くなった「事故物件」は、清掃やリフォームをしても、「何か起きるのではないか」という不安から敬遠されがちだ。そんな物件に一人で泊まり込み、カメラやサーモグラフィー、電磁波測定器などを使って「オバケなし」を証明する元不動産マンがいる。カチモード代表の児玉和俊さんだ。1件8万円の「オバケ調査」には、なぜ依頼が相次ぐのか。そこには、家賃を下げるしかなかった事故物件の価値を取り戻したいという、オーナーたちの切実な事情があった。ライターの蜜ツ冶さんが取材した――。 賃貸オーナーを悩ませる“事故物件” 「所有している物件で入居者の自殺があった。このままでは部屋が『事故物件』と気味悪がられて借り手がつかなくなってしまう」――そんな物件オーナーの相談に全身全霊で応える人物がいる。 科学的見地から超常的存在の有無を調べるという事業「オバケ調査」を立ち上げた株式会社カチモードの代表、児玉和俊さん