奈須 正裕 新学習指導要領を語る。 すべての子どもを「優れた問題解決者」に育て上げる、トータルな学力が必要です。 奈須正裕氏は上智大学にて教育学を講義する傍ら、2017年3月に告示された新学習指導要領に関わる数々の委員を務めた教育界のキーマン。今回の学習指導要領改訂では、小学校段階でのプログラミング教育の必修化や、当初アクティブ・ラーニングと表現された指導法に注目が集まりましたが、その背景にある考え方への理解は進んでいないように思われます。そこで、新学習指導要領の解説書である『「資質・能力」と学びのメカニズム』を上梓した奈須氏に、今改訂が目指す学力や学びのあり方、学校や教師に求められる役割などを伺いました。 学びの場.comなぜ『「資質・能力」と学びのメカニズム』(東洋館出版社)を執筆し、広く現場に届けようと思われたのですか? 奈須正裕新しい学習指導要領は、教える大人ではなく、学習する子ど