視聴回数を稼ぐことを目的とした迷惑動画の配信が後を絶たない。2025年大阪・関西万博の開幕直後には大阪市内の繁華街で男性がマシンガン型のエアガンを持ち歩く様子をライブで流し、警察官が出動する騒ぎになった。炎上しても収益につながる構造的な問題が背景にある。 万博開幕から2日後の4月15日午後3時ごろ、大勢の人が行き交う大阪ミナミの商店街。男性は戦闘ゲームでよく見かけるような主観的な映像で、両手でエアガンを持って移動する様子をスマートフォンで配信した。 通行人はむき出しのエアガンに驚き、不安そうに男性を避ける。配信の視聴者からコメントで警告されても、当人は「悪いことしてないもん」と意に介さなかった。 通報を受けて駆けつけた大阪府警の警察官が男性を職務質問して停止を求め、エアガンの威力などを確認する事態に。ある府警幹部は「万博開催に伴いテロ対策を強化する中で、おふざけが過ぎる」と苦言を呈する。