女子中高生に理系の魅力などを説明する梶原萌さん(右)=愛媛大ジェンダー協働推進センター提供大学の理工系分野に在籍する女子学生の割合がこの十数年間でわずかしか増えておらず、対策が急務となっている。学部の出願者を女性に限る「女子枠」を設置する大学も広がるが、大学によって人気は二極化するなど課題は山積。「女性は理工系が苦手」というステレオタイプな見方も進路決定に影響しているとみられ、女子中高生を対象に理工系分野の魅力をPRする大学もある。 「実験のグループで女子が私1人だけということは多々ある」。こう話すのは、愛媛大理学部4年の梶原萌さん(22)。学部には約千人の学生がいるが、うち女子は約300人だ。梶原さんは「理工系分野で活躍する女子学生をもっと増やしたい」と語る。 地道な取り組みも進めている。愛媛大では平成24年から理学部、工学部、農学部の女子学生らが「サイエンスひめこ」というグループを結成