NHK放送技術研究所(技研)は、番組制作過程における様々な業務の効率化を目的とした大規模言語モデル(LLM※)の開発を進めています。今回、NHKが放送したニュースなどのデータ(放送局データ)を学習させたLLMを構築し、放送局データの利用がニュース報道に関する質問への回答の正確性向上にどの程度効果的かを検証しました。その結果、報道された事実に関して、誤った回答をする割合が約1割減ることを確認しました。今後は、さらなる検証を進め、大量の文書の要約などによる情報収集支援や翻訳、文章校正などの業務支援を視野に入れ、2026年までの実用化を目指して研究開発を進めていきます。 ※ LLM: Large Language Models 放送局業務におけるLLM利用上の課題 LLMは大量のテキストデータを学習することで、あるテキストを入力すると、それに続くテキストを予測して出力する、自然言語処理に特化した