ホルムズ海峡を通過した出光興産系の原油タンカー「IDEMITSU MARU(出光丸)」は日本時間29日午前、オマーン湾をインド洋に向かって航行しているとみられる。イラン革命防衛隊に近いとされるタスニム通信は、出光丸はイラン側と調整の上で通過したと報じた。船舶位置情報の提供サイト「マリントラフィック」の目的地表示は「FOR ORDER」(注文用)から「Nagoya, JAPAN」に変わった。出光による厳戒下の石油輸送は、73年前の「日章丸事件」を想起させる。 第二次世界大戦後の石油業界はメジャー(国際石油資本)に支配され、イランの石油資源は英国のアングロ・イラニアン・オイル・カンパニー(現BP)の管理下に置かれていた。 イラン国民が富の恩恵を受けない中、当時のモサデク政権は1951年に石油の国有化を宣言した。英国は反発し、ペルシャ湾に軍艦を派遣して海上封鎖。イタリアのタンカーが拿捕される事件