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ブックマーク / okemos.hatenablog.com (40)

  • アメリカ政党政治のダイナミクス:Asymmetric Politics - P.E.S.

    アメリカの二大政党、民主党と共和党の間の違いはなんなのか? 勿論、民主党はリベラルで共和党は保守なのが重要な違いなのですが、その点を除くとあたかも両政党が同じかあるいは鏡像であるかのように扱われる事がよくあります。政治経済学の伝統的な中位投票者定理などのモデルでも一次元の政治的選好、つまりイデオロギーの軸上に政党を置きますが、これなども政党は政治的ポジション以外は同じであるという仮定の上に成り立っています。 (一次元の政治的選好の例) もちろん経済学政治学のモデルにおけるそういう仮定は興味の対象以外の要素を排除する為の方便であって、真実であることは勿論、現実的であることすら意図しているわけではないのですが、そういった研究の為のモデルではない政治についての一般の言説においてもそのような対称性が仮定としてではなく、あたかも自明の事実であるかのように語られたりもします。とくにメディアにおいては

  • DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る? - P.E.S.

    二日続けて観てしまいました。アイドルなんて「夢で騙した少女を餌にしたオタの搾取」と考えていたのに!そして今では、考えは変わらないものの思い入れが大きく変わってしまいました... [追記あり] 監督: 高橋栄樹 AKBのドキュメンタリー映画第3作目です。このAKBのシリーズ、2作目である前作の「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」の評価が非常に高く、その評価につられて俺も2作目から観るようになりました*1。1作目(未見)は結構普通のアイドル持ち上げ映画らしいのですが、2作目はアイドルの辛さ・キツさに焦点をあてたもので、「戦争映画」と評されるほどでした。対してこの3作目は2作目で見せつけられたアイドル業界の闇の存在を前提としつつ、それでもアイドルの光を見せ、その上でアイドル人生の全てじゃないという事まで見せたアイドル映画

    DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る? - P.E.S.
  • クルーグマン:ロボットと泥棒男爵、そしてその他の物語 - P.E.S.

    クルーグマンの記事翻訳です。メインはクルーグマンのコラム記事「ロボットと泥棒男爵」なんですが、クルーグマンはそのコラムの前後に関連したブログ記事を書いてます。なので今回は「ズバリ見せます、コラムの舞台裏!」という安いテレビ企画みたいな感じで、コラム記事だけでなく、前後3のブログ記事も訳しておきました(なので結構長いです)。 ただ今回はこの計4だけですが、このテーマ自体はこれからもクルーグマンが長く書いていくことになると思います。 もし誤訳・タイポ等あれば、いつものようにコメント欄にお願いします。 追記:コメント欄のoptical frogさんの指摘をうけて、一部修正しました。 ブログ記事 Rise of the Robots 2012年12月8日 Catherine RampellとNick Wingfieldが、製造業のアメリカへの「リショアリング」*1についての増加している証拠につ

    クルーグマン:ロボットと泥棒男爵、そしてその他の物語 - P.E.S.
  • 2012年アメリカ大統領選、関係者の発言 - P.E.S.

    さてご存知のように一ヵ月前に2012年のアメリカ大統領選は終わりまして、オバマの勝利となりました。その選挙で各陣営の参謀として働いた人たちが選挙についての分析を語り合うコンファレンスが11月29日にハーバード大学で行われたそうです。これは1972年以後のすべての大統領選後に行われてきたものだそうで、共和党の予備選・党大会、民主党の予備選・党大会、そして一般選挙などについて内部の人たちが語り合うコンファレンスということです。こういう事をちゃんとやっているのは、アメリカの偉いとこだなぁと感心します。 上のリンク先でそのコンファレンスの音声データが聞けるのですが、なにしろ全部で7時間くらいありますから*1、その全てを聞く気にはなりません。ですがそのコンファレンスでの発言を簡単に紹介したブログ記事がありましたので訳してみました。 ただし元記事の最後の段落は、コンファレンスの終盤で停電が発生、建物を

    2012年アメリカ大統領選、関係者の発言 - P.E.S.
  • アセモグル、ロビンソン:「法と強制では人の心を変えることはできない」か? - P.E.S.

    新著"Why Nations Fail"を出したアセモグルとロビンソンがおそらく販促の為に同名のブログを初めたのですが、結構な頻度で更新しています。アセモグルとロビンソンは政治経済学の分野で著名な経済学者/政治学者ですが、書いてる内容は理論偏重ではなくて読みやすく面白いかなとおもいますので幾つか訳していきます。 「法と強制では人の心を変えることはできない」 アセモグル、ロビンソン  2012年4月5日 これは最高裁がブラウン対教育委員会において人種隔離の学校制度は憲法違反だと判決を下した後、ドワイト・アイゼンハワー大統領がウォーレン首席判事に対して言ったとされる言葉だ。 しかし、ブラウン対教育委員会の判決は、画期的な連邦法である1957年と1964年の公民権法、そして1965年の投票権法とともにアメリカ南部の制度への弔いの鐘の音であるとされたし、そしてその通りであった。 ではアイゼンハワー

    アセモグル、ロビンソン:「法と強制では人の心を変えることはできない」か? - P.E.S.
  • タイラー・コーエン: 寿司とトレーニングの均衡 - P.E.S.

    タイラー・コーエンが、ミシュラン三ツ星を持つ日のお寿司屋さん「すきやばし次郎」についてのドキュメンタリー映画"Jiro Dreams of Sushi"を観たようで、それにインスパイヤされて寿司屋の修行への投資の均衡について語ってました。 まあ軽く書いてみたという程度の文章で、特におわりとか締まりがないですが、ちょっとおもしろかったので久しぶりに訳してみました。 ところで読んでた時に思ったことですが、やっぱり文中で描かれる修行のイメージは経済学的なもので、一般的な修行イメージとは違いますよね。 多分、次郎さんにこのイメージを説明したら怒られるんじゃないでしょうか。 とはいえ、経済学のモデルの中でのエージェントの行動は、現実の経済においての人間の意識を反映したものではなく、意識的にはどうであれこういう効果を持つことになるという事ですので。 追記:コメント欄にhimaginaryさんから誤訳

    タイラー・コーエン: 寿司とトレーニングの均衡 - P.E.S.
    lakehill
    lakehill 2012/04/21
    すきやばし次郎の中の人が読んだら困惑しそうな文章w まあ、経済学者の見方としてはそんなものだろうけど
  • 英国暴動の件、あるいは隣の暴動は綺麗に見える事について - P.E.S.

    英国での暴動、俺は特に興味あるわけじゃないのですが、それでも正直、ついこないだの中東でのことについてはソーシャルメディアがどうこうとか持ち上げてたのに、今回は違うんですかとつい皮肉っぽくなってしまいます。*1 そんな時にたまたま下のアメリカ政治学者さんのブログポストを見つけました。同じような事を感じている人も多いのじゃないかと思うので、訳してみました。 身近な暴動は綺麗なものじゃない Seth 2011年8月10日 John Hendricksonからの英国暴動とソーシャルメディアに関するちょっと興味深い意見。 今年初めの中東における蜂起とは違い、英国における今週の暴動とFacebook、Twitterそしてその他のソーシャルメディアプラットフォームとの関係は完全には明らかではない。 [...] ソーシャルメディアについての話を追っていくと、この暴動は一件の射殺事件への直接の反応というよ

    英国暴動の件、あるいは隣の暴動は綺麗に見える事について - P.E.S.
  • エリート大学の価値再考 - P.E.S.

    いまさらなんですが、2月のデビッド・レオンハートの教育関係のブログエントリーを見つけたので訳して見ました。やっぱり教師なので、こういう話は興味があります。 いつものように、もし誤字・誤訳などがありましたらコメント欄にお願いします。 エリート大学の価値再考 デビッド・レオンハート 2011年2月21日 10年前、二人の経済学者、ステーシー・デール(Stacy Dale)とアラン・クルーガー(Alan Krueger)が、エリート大学はその卒業生のほとんどにとって所得の向上の役にはたっていないようだと主張する研究論文を発表した。予想できるように、この論文は非常に多くの注目を集めた。このデールとクルーガーの両氏が研究の新しいバージョンをつい最近終えた。そして、より最近の大学卒業生に加えて40代、50代の人々も含めたずっと多くかつより良いデータに基づいたこの新しいバージョンもまた同じ結論にたどり着

    エリート大学の価値再考 - P.E.S.
  • 市場には扱えない危機  - P.E.S.

    今週一杯は時間があるので、日がらみの経済学関連記事などを翻訳することにしたのですが、なかなかうまく良いものが見つかりません。なのでもろ経済学ではないですが、ニューヨークタイムズに載った原発危機と市場についての記事を訳すことにしました。そんなに深いことや新しい情報があるわけでないですが、読み物として面白いのではないでしょうか。 もしタイポ・誤訳などがありましたら、コメント欄にお願いします。 追記:kuroseventeenさんに指摘されて、一点修正しました。ありがとうございました。 市場には扱えない危機 ジェフ・ソッマー 2011年3月19日 リスクというものは、後から振り返れば明らかなものだ。 東京電力は福島第一原発を、およそ40年前に、大地震にも耐えられるように建設した。しかし、3月11日に起こったマグニチュード9.0に耐えられるほどにではなかった。あるいはその後に続いた津波には。そし

    市場には扱えない危機  - P.E.S.
  • クルーグマン: 学位とドル - P.E.S.

    なにかid:optical_frogさんに後ろから睨まれたような気がしましたので、クルーグマンのコラムを訳す事にしました。教育問題と社会についてのコラムですが、アメリカでよくあるような教育の重要性を説くものでないのがクルーグマンらしいところです。なお文中のグラフはコラムからのものではなく、コラム中でリンクしているクルーグマンのブログからのものです(ま、さらにいうとそこで参照されている論文からのものですが)。 もしタイポ・誤訳などありましたら、コメント欄にお願いします。 追記:himaginaryさんがこのクルーグマンのこのエントリーへのディーン・ベーカーからの反論ポストを紹介されているので、そちらも参照してください。 学位とドル 2011年3月6日 教育が経済的成功の鍵だという事は広く認められた真実である。将来の職はスキルレベルの更なる向上を要求しているという事は誰もが知っている。だから、

    クルーグマン: 学位とドル - P.E.S.
    lakehill
    lakehill 2011/03/09
    okemos先生もなんだあかんだあいいながら仕事はやー
  • ベスター:回想 3 - P.E.S.

    ベスターのMy Affair with Science Fiction の翻訳、3回目です。今回あたりからどんどん話がSF関係になっていきます。まずは、ジョン・キャンベル!アシモフだと、なかなか話してくれないたぐいの側面です。 追記:kuroseventeenさんのtwitterでのコメントを受けて、"Freud"を「フロイド」と訳す間違いを修正。日語では「フロイト」ですよね。原語ラストの"d"に引っ張られて、間違ってしまいました。 追記2:匿名希望さんのコメントを受けて一部修正しました。匿名希望さん、ありがとうございました! −−−−−−−−−−− その頃までには私は結婚しており、私のは女優だった。ある日、彼女がラジオの番組「ニック・カーター」がドラマの原稿を探していると言ってきた。コミックブックの話でベストのものの一つをラジオ原稿に書き換えてみたら、それが採用された。その後、また

    ベスター:回想 3 - P.E.S.
    lakehill
    lakehill 2010/08/18
  • 元奴隷から奴隷所有者への手紙 - P.E.S.

    (最初の文章は色々と情報が欠落していたので、一部修正と追加をしました) BoingBoingで1865年8月22日付けのニューヨークデイリートリビューンに掲載された元奴隷ジョーダン・アンダーソンからかつての奴隷所有者P・H・アンダーソンへの手紙の文章がアップされていました。詳しい事は判りませんが、どうも南北戦争中に自由の身になり南部のテネシーから北部のオハイオへ逃げた元奴隷の夫婦のもとへ、戦後、かつての所有者から戻って来いという手紙が届いたようで、新聞に掲載された手紙はそれへの返信という事です。特別な美文ではなく、別に歴史的価値があるわけでもないですが、読んでみて訳すことにしました。卑屈にならずとも良く、人に対等な要求ができる独立した自由人という事は素晴らしいことだと思いましたから。 (なお、原文は19世紀後半のものなので、正直一部誤訳などがあるかもしれません。何かありましたら、コメント欄

    元奴隷から奴隷所有者への手紙 - P.E.S.
  • ベスター:回想 2 - P.E.S.

    アルフレッド・ベスターの自伝的エッセイ"My Affair with Science Fiction"の翻訳の2回目です。今回は(ちょっと他のSF作家達にも触れますが)、ベスターのコミックブックの原作者時代の話がメインです。 次の2年間で私はたぶん10と少しくらいの採用された(acceptable)作品を書いたと思うが、その全部がダメなしろものだった。私は技量も経験もなく、試行錯誤しながら学んでいかなければならなかったから。私はものを残しておく人間ではなく、自分の原稿すら残していないのだが、しかし私の名前が出た最初の4つの雑誌の表紙だけは手放さないでいる。スリリングワンダーストーリーズ(価格15セント)。表紙の左端下*1に「ライフ・レイの奴隷達、アルフレッド・ベスターによる驚愕の中篇」とある。この号のメインの作品は、「タイタンのトラブル、アーサー・K・バーンズによるゲリー・カーライルの長

    ベスター:回想 2 - P.E.S.
    lakehill
    lakehill 2010/08/10
  • ベスター:回想 1 - P.E.S.

    アルフレッド・ベスターの短篇・エッセイ集"redemolished"というのがあるんですが、これにベスターが1975年に書いた自分のSF史の回想"My Affair with Science Fiction"が載っています。結構長文ですが、興味深いので訳してみる事にしました。ただし31ページもあって長いので複数回に分けます。それから、この時期のベスターは雑誌編集者としてSFからほぼ離れていた60年代が過ぎた後、雑誌の廃刊によりSFにまた戻ってきた時期で、ちょっと寂しい感じがあります。今回の分の最後の箇所などは、なんかちょっと悲哀を感じます。 誤訳やタイポなどはないように気をつけていますが、もし何か見つけられましたらいつものようにコメント欄にお願いします。 マイ・アフェア・ウィズ・サイエンスフィクション アルフレッド・ベスター 一部のサイエンスクション読者が、私のプライベートライフについて何

    ベスター:回想 1 - P.E.S.
    lakehill
    lakehill 2010/08/05
  • 教育におけるインセンティブ、あるいは勉強ワイロ - P.E.S.

    アメリカのタイム誌に掲載された教育についての実験のレポートです。実験内容は、子供に勉強したら金やんぞ!と言ってみて、それでどれだけ学習するか見てみよう!というものです。さてここまで読んだだけで反射的に反感を持った人もいると思いますが、まあ判断は読んでからしてみてください。 ただ事前にいくつか言っておきますと、この実験の目的は教育におけるインセンティブの活用を理解することです。お金以外でも教育においては、成績評価は勿論、褒め言葉、賞状、賞品、なんらかの罰、さらには将来の就職・進学可能性など様々なインセンティブが使われています。勿論、理想としてはそういった外部のインセンティブによってではなく、子供達が自分自身望んで学習するようになるのが望ましいわけですが、まあ、子供は現実世界に生きてます。では、外的なインセンティブを使うとして、どこにどう使うべきなのか?この実験はその点についてある程度の答え、

    教育におけるインセンティブ、あるいは勉強ワイロ - P.E.S.
  • お勧めは年上女性! - P.E.S.

    ちょっといまさらのネタではありますが、今年のバレンタインディも涙にくれたOkemosです。 さて、当ブログP.E.S.はその紹介にもありますように、政治、経済、SFネタの翻訳をやっておりますが、裏のテーマは婚活です...いや、90%くらい誇張が入ってますが、婚活とか考えなきゃとか思っているのは事実です。なのにも関わらず、はてブのランキングなどをみると、婚活での「うわー、女コエー!」なネタなどが時々ランクインしていまして、わが足を躊躇させます。 ところでアメリカ男女マッチングサイト(一応、出合い系って、ことになりますか)のOkCupidってのがあるんですが、ここがブログをやってまして、自分のところの会員のデータを使った分析を色々とやっています。その2月16日の分析が「男ども、年上に目を向けろ!(若くて綺麗な子なんてどうせ無理なんだから!)」というものでした。私は知的なお姉さま好きですので、

    お勧めは年上女性! - P.E.S.
  • ハインライン:1941年第3回世界SF大会スピーチ (2) - P.E.S.

    ふう、なんとかギリギリ約束したとおり、日曜日にアップする事が出来ました、と書いているうちに、12時を過ぎてしまった...もう月曜だよ。 できれば最後まで訳したかったんですが、後4ページ半ほど残ってしまいました。 なんとか近日中に仕上げます。 なお、一応書いておきますが、このスピーチは1941年、すでにヨーロッパでは第二次大戦が始まっており、アメリカも参戦近しの時期に行われたものです。スピーチ中の世界が狂気に...というのはそういう世界情勢を背景にしたものです。 ハインライン:1941年第3回世界SF大会スピーチ(2)未来の発見 サイエンス・フィクションにおいて、我々はそういった変化がどういうものになるかを想像しようとします。その推測は大抵はずれてしまいます。まず間違いなく、はずれてしまうようなものなのです。しかし、人よりもデータをより良く把握できる一部の人たちは、非常にうまくやってのけたり

    ハインライン:1941年第3回世界SF大会スピーチ (2) - P.E.S.
    lakehill
    lakehill 2009/12/28
  • Rajiv Sethi:名目賃金伸縮性についてのいくつかのコメント - P.E.S.

    先のエントリーで引用されていたRajiv Sethiのエントリーです。 名目賃金伸縮性についてのいくつかのコメント Rajiv Sethi 2009年12月16日 タイラー・コーエンは最低賃金をカットするべきだと考えているようで、その説明としてブライアン・キャプランにリンクしている。そしてキャプランはそんな事はあまりにも初歩的なことだと考えている: 賃金カットが労働需要を増やす。もし労働需要が弾力的なら、全体としての労働の所得は賃金カットの結果として<<上昇>>する。 労働需要が非弾力的だとしてすら、賃金カットは<<雇用者>>の所得を引き上げて労働の所得を引き下げる。よって、<<そんな状況ですら>>、あり得ない事だが雇用者がその金をマットレスの下にでも隠しておくとでもいうのでない限り、賃金カットは総需要を引き上げる。 これについて一つ一つ考えていこう。まず第一に、賃金カットが労働需要を増や

    Rajiv Sethi:名目賃金伸縮性についてのいくつかのコメント - P.E.S.
  • クルーグマン:最低賃金−−疑問への回答 - P.E.S.

    前のエントリーで述べた、最低賃金についてのクルーグマンのエントリーの続きです。最後に出てくるRajiv Sethiというのはコロンビア大学バーナード・カレッジの教授、最低賃金引下げは雇用を低下させるかもしれないよというブログのエントリを書いてます。 最低賃金 −− 疑問への回答  ポール・クルーグマン 2009年12月16日私の前のポスト(和訳)についてのコメントした人たちの何人かがその分析についての疑問を呈していた。なので、よくあった疑問のうちの三つについて簡単に答えておく。 1.なぜ私は最低賃金から全般的な賃金の話にとんだのか?明らかに、最低賃金の低下−−これは一部の労働者にしか関係しない−−はそ労働者たちの雇用をふやす。他の労働者達の犠牲の下に。しかしカットの提唱者達は全般的な雇用の増加が可能だと主張しているわけだ。それが可能なのは、平均的な賃金の低下が雇用を増やす時だけである。 2

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  • 40.戦争後の生活 - P.E.S.

    1992年に亡くなったアイザック・アシモフの最後の自伝的エッセイ、"I.Asimov: A Memoir" (1994)の第40セクション「戦争後の生活」の翻訳です。 「戦争後」というか、「直後」のアシモフです。なんとまあ、戦争終了後に陸軍に徴兵されてしまいます。ですが、その陸軍時代にアシモフに大きな変化を迎えるのでした、というお話。 ところで最近よく映画を観てまして、こないだ「マン・オン・ワイヤー」、「エヴァンゲリオン破」、そして30周年リバイバル上映の「ガンダム1」を観てきたのですが、その3ともに上空高くに横になりながら小さく映る人間・ロボットという構図がありました。とくにガンダムエヴァはどちらも上空を滑空しながら射出されたライフルを受け取るという構図でした。その構図については、ドキュメンタリーである「マン・オン・ワイヤー」が一番インパクトがあったわけですが、しかし正直一番かっこよ

    40.戦争後の生活 - P.E.S.