鹿児島県いちき串木野市議会は26日、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(薩摩川内市)の重大事故に備えた避難計画について、伊藤祐一郎県知事に対して「市民の生命を守る実効性のある避難計画の確立を求める意見書」を全会一致で可決しました。避難計画策定を求められる30キロ圏内の9市町で同様の意見書を可決したのは初めて。 意見書は、▽30キロ圏内全ての要援護者、災害弱者が確実に避難でき、避難先でも同じサービスを受けられること▽30キロ圏外へ数時間以内で避難できること▽風向きを考慮し複数の避難先・避難経路の設定▽姶良(あいら)カルデラ等の火山リスクを想定し計画に盛り込むこと―など8項目を要望しています。 提案理由では、実効性ある避難計画のない中での再稼働に反対する緊急署名が、いちき串木野市の人口の半数を超える1万5464人から寄せられたと強調。「市民の意思表示」として3万市民の不安を払拭(ふっしょく