安倍政権が陸上自衛隊に導入し、佐賀空港への配備を狙っている米国製の垂直離着陸機オスプレイが、防衛省が定める安全基準を満たしていないことが分かりました。エンジン停止の際に安全に緊急着陸する能力(自動回転=オートローテーション機能)を持っていないためです。佐賀県の担当者は、「機体の安全性などについても防衛省に確認したい」と述べました。 オスプレイは、離着陸時にはプロペラを上方に向け回転翼機として運用されます。日本の航空法では、安全確保のため、「自動回転」能力のない回転翼機の飛行が禁止されています。ただ、米軍機や自衛隊機は同法の例外扱いとされ、この規定の適用を受けません。 しかし、防衛省(当時、防衛庁)は、安全確保のため「航空機の安全性の確保に関する訓令」(2007年1月5日改正)の付属書のうち「着陸」に関する箇所で、回転翼航空機については、「全発動機が不作動である状態で、できる限り自動回転飛行