英国の核兵器システム「トライデント」の更新をめぐり、連立与党内で議論が巻き起こっています。最大与党・保守党は現状維持での更新、第2党の自由民主党は縮小をそれぞれ主張。反核団体は廃棄を求めており、最大野党・労働党の対応が問われています。 議論のきっかけは政府が16日に発表した「トライデント代替再検討」に関する報告です。英軍は現在、核弾道ミサイル「トライデント」を4隻の原子力潜水艦に配備し、少なくとも1隻を常に発射態勢に置いています。 原潜は2020年代に就役期限を迎え、更新(設計・建造・試験)には17年を要することから、時間的余裕がなくなっています。連立政府は次回総選挙後の16年に決定する方針です。 今回の報告は「抑止力」維持のため現在と同じレベルでの更新が最善だとする一方、原潜の数を減らすなどの選択肢にも言及。連立政府内の立場の相違を反映しています。 報告をめぐり縮小派の自民党は「冷戦時代