米国防総省のギルモア実用試験評価本部長はこのほど、沖縄に2012年からの配備計画がある最新鋭の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、いくつかの部品に欠陥があるため、依然として任務遂行率が低いとする年次報告書をまとめました。 報告書は09年5~9月に行われた試験の評価結果をまとめたもの。それによると、MV22の戦闘作戦参加の信頼性を示す任務遂行率は82%が必要な基準でしたが、実際の試験では57%しかありませんでした。 ヘリコプター・モードでの操縦に制約があることや、レーダー高度計の不安定性、海水が霧状に噴き上げている環境下での作戦上の限界などがあるとしています。 また、任務遂行率が低い主な要因として、ヒンジ(ちょうつがい)や点検窓の亀裂や想定よりも早い劣化、ナセル(エンジンなどを収める保護カバー)内部のエンジン・駆動装置部品、飛行制御システムの欠陥などを挙げています。 その上で報告書は