沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に2012年10月からの配備が狙われている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ。日米両政府は、普天間基地に現在配備されているCH46輸送ヘリコプターよりも「安全」だと宣伝しています。しかし米国では専門家からも安全性に対する懸念が強く指摘されていました。 “人命を軽視” 2009年6月23日、米下院監視・政府改革委員会でオスプレイに関する公聴会が開かれ、航空専門家のリボロ氏が証言に立ちました。同氏は1992年6月から2009年3月まで国防分析研究所(IDA)でオスプレイの主席分析官を務めていました。IDAは米国防総省運用試験評価局を支援し、リボロ氏はオスプレイの飛行テストや技術データの分析・評価をしていました。 リボロ氏は証言のなかで、オスプレイが抱える「重大問題」の一つとして「オートローテーション能力の欠如」を指摘しました。 「オートローテーション」とは、