「無人機が空を飛んでいる限り教育も受けられないし外でも遊べない。僕たちがどんな状況で暮らしているのか米国の人は知ってほしい」―パキスタンに住む13歳の少年の訴えです。米議会で29日、無人機攻撃の犠牲者遺族が会見しました。米国がテロ対策を理由に行っている攻撃が民間人を犠牲にし、攻撃対象とされた地域全体を恐怖に陥れ、生活を破壊している実態を浮き彫りにしました。(ワシントン=島田峰隆 写真も) 「“(テロ対策のためには)民間人の犠牲は避けられない”という議論が米国にはある。しかし今日の彼らの証言は、無人機攻撃を正当化する議論の土台を揺さぶるものだ」 会見に同席した米下院議員の1人は、遺族の証言を聞いた印象をこう述べました。次々と語られる攻撃の実態に驚きを隠せない様子でした。 学校も行けない 会見したラフィク・ウル・レマンさんは、パキスタン北西部北ワジリスタン地区の小学校教員。2012年10月、無