名古屋刑務所(愛知県みよし市)が、工場への出入りの際に受刑者を全裸にする身体検査を中止していたことが19日、分かった。下着を着た状態での検査方法に変更したという。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル日本(東京)が名古屋市で開いた記者会見で明らかにした。 名古屋刑務所は取材に対し、全裸検査を中止したことを認めた上で、「以前から検討課題としていたもので(アムネスティの)要請があったから変更したのではない」と説明。「所内の秩序が維持できなければ、再開する可能性もある」としている。 アムネスティは5月、受刑者の尊厳を著しく傷つけ、国際人権基準などに違反するとして、同刑務所に全裸検査中止を要請。11月下旬に質問書を送ったところ、今月12日付の書面で「10月からパンツを着用させる方法に変更している」との回答を得たという。 【関連記事】 公務員、勧告従わねば公表=メディア規制は外す