米国の高校副読本に南京事件の犠牲者数が40万人と記述されていることを問題視しているらしい。たしかに日中それぞれの有力説ではない。 しかし、軍民合わせての死者数40万人以上という説は、少なくとも終戦直後の戦犯裁判でも見られる。戦後日本でも、蒋介石の主張した43万人説が産経新聞社『蒋介石秘録』に記述されていた*1。つまり、現在の中国が採用している犠牲者30万人説は、数字としては減少しているわけだ。 そして今回の40万人説は、日中に比較して研究に熱心ではないだろう連合国側が、とりあえず採用した説だ。歴史的な根拠もあり、経緯としては奇妙とはいえない。 http://mainichi.jp/select/news/20121014k0000m040108000c.html 1937年に中国で起きた南京事件を巡り、米ロサンゼルス市の高校が使う副読本に犠牲者数について、日中両国の有識者の主張より多い「4