(大阪市立大学法学部法律相談所の『知法会誌』に書いた記事です。市大法学部では、法律相談所の学生のみなさんがこういう雑誌を定期的に発行していて、教員も簡単なエッセイを寄せるということが行われています。私が書いたのは初めてだったのですが、〆切が2013年9月末だったので、大阪市大の教員として書いた最後の文章になるかと(まあ〆切遅れましたが…すみません)。当時ちょっと思ったことを書いたエッセイですが、せっかくなので。内容はやや違いますがより洗練された論考を読みたい方は、同じ市大法学部の守矢健一先生による「理論と自由」『UP』2014年1月号をどうぞ(『書斎の窓』のように『UP』をウェブで読めたらいいのになあ…と言ってみる)。) 私が専攻する政治学の一分野である行政学にとって、最も重要な任務のひとつは、政治家と官僚制の関係――政官関係――について分析を行うことである。人々の中から選ばれる政治家は、