サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
アメリカ大統領選
mediag.jp
4.アニメ映画増加時代における映画会社の動向 前編では昨年のアニメ映画の相次ぐヒットを、近年のヒット映画の傾向と結びつけて論じてきたが、後編ではアニメ映画を扱う各映画会社のアニメへのアプローチに目を向けてみたい。 1 東宝 2010年代の邦画シェアが、東宝独走の状態であることは言うまでもない。松竹が堅実にシェアを回復させつつあるとはいえ、ヒット作の興収ランキングを見る限り、東宝の強力さは一目瞭然である。アニメ映画だけでも『君の名は。』(2016年)、『バケモノの子』(2015年)、『STAND BY ME ドラえもん』、『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(2014年)、『風立ちぬ』(2013年)など、近年の邦画興収で首位を争った作品は、全て東宝が配給している。 加えて東宝本体とは別個に、東宝映像事業部がイベント上映やテレビアニメのプロデュースを始めていることも注目に値する。 東宝
貴重な研究成果が得られたため、聞き取り調査の記録を公表することとしました。公表は、とりまとめが完了した順に実施していく予定です。 調査記録の公開に際して 1955年の創刊以来、日本の少女マンガ誌およびふろく文化を牽引してきた一つに『りぼん』があります。本誌は特に1980年代後半から1990年代前半にかけては発行部数が上がり1994年には少女マンガ誌史上最高発行部数となる255万部を達成しました。その記録はいまだに破られていません。当時の『りぼん』では、読者のことを「250万乙女」と呼び、作品のキャッチフレーズなどに採用していました。 さて、かつての「250万乙女」は今や30代。仕事に子育てに活躍している女性が主です。なぜ今のアラサー女子がこんなにもパワフルなのか?そのパワーの根源に『りぼん』は存在するのではないでしょうか?250万という膨大な数字が現在の女性たちとリンクしないはずはありませ
このドメインは、お名前.comで取得されています。 お名前.comのトップページへ Copyright © 2019 GMO Internet, Inc. All Rights Reserved.
近年、海外において日本のマンガが親しまれていることは報道などでも知られるところですが、実際にどのように海外で受容されているかを知るための調査は、日本貿易振興機構(JETRO)が公開する報告書など、まだ数少ないのが現状であり、どの作品がどの国で出版されているかを網羅的に調べた調査は、その数が膨大であるがゆえにまだ存在していません。 そこで、「海外における日本マンガの出版状況の調査」として、初年度である平成25年度は、戦後日本におけるストーリー漫画の第一人者である手塚治虫作品の調査を行い、正規に出版された作品リストの作成を行いました。 本調査は、海外における日本マンガの受容調査など、マンガ分野の様々な調査や研究に利用する「基礎データ」として活用されることを目的に、株式会社手塚プロダクションの協力を得て、正式な許諾のもとに出版された本をひとつひとつ確認しながらリストを作成しています。 このリス
「特撮研究」2年目にあたって(本文より抜粋) 本報告書は、平成24年度「メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業」の成果として公開された「日本特撮に関する調査報告書」をふまえ、さらなる「特撮文化」の調査をとりまとめたものである。 国際的にも再注目を浴びる日本の「特撮」は、世界の映像文化にも大きな影響をあたえている。単なる精密な映像技術の域を超え、「メディア芸術」の中で欠かせない存在となっている。 その一方でアニメーションと比較したとき、「実写映画の技術」という認知が主流であり、文化・芸術面での1ジャンルとして確立しているとは言いがたい。同時にCG技術の拡大とともに、ミニチュアなどアナログ技術を使った「特撮」は活躍の場が狭められ、文化の一翼をになった造型物や、制作・撮影にたずさわった当事者たちも高齢化にともなって失われつつある。 フィルムそれ自体は残っても、特撮を成立させてきた諸要件や物
ニュース | News イベント、展覧会、プロジェクト、学会や関連書籍などメディア芸術に関するニュース 「アウラはここに存在する--もの自体ではなく、われわれが見て、聞いて、読んで、繰り返して、見直す、この瞬間のオリジナリティのなかに」。 ビデオアートのパイオニア、ダグラス・デイビス氏(1933−2014)は「デジタル複製時代の芸術作品」というタイトルの論文のなかで、原本と複製の区別のないデジタルテクノロジーが芸術作品の体験を根本的に変化させたと指摘した。ヴァルター・ベンヤミンの『複製技術時代の芸術作品』(1936年)が書かれてから約半世紀後のことだ。 デイビス氏の論文とほぼ同時期の2000年前後から、グッゲンハイム美術館、ダニエル・ラングロワ財団、テートギャラリー、ニューヨーク近代美術館を中心に「The Variable Media Network」「Documentation and
本事業では、「日本アニメーションガイド:ロボットアニメ編」と題して、世代を超えて幅広い層に親しまれ、世界的に影響をあたえた日本を代表する文化であるロボットアニメについて、社会的背景や文化的側面を包含した文化史の整理を進めており、調査の結果は報告書にまとめ、WEBサイトで公開しています。 ロボットアニメ 調査報告書(日・英)はこちらをご覧ください。 本調査の第二弾では、ロボットアニメの製作に携わる中心的な人物へのインタビューを行い、ロボットアニメ発展の変遷を多角的に明らかにするということで、数々の名作ロボットアニメを生み出してきた高橋良輔さんに、アニメーション制作についてお話を伺いました。 監督、プロデューサー、演出、脚本など様々な立場を通じてアニメーション制作に携わってきた高橋さんが、半世紀にわたるご自身の経験を通じて我が国の「ロボットアニメ」文化を語って頂きました。 聞き手:氷川竜介
京都国際マンガミュージアムで「ヌーベル・バンド・デシネ展:フレンチコミックスでつながるアーティスト」開催 京都国際マンガミュージアムで2014年3月15日から5月25日にかけて、「ヌーベル・バンド・デシネ展:フレンチコミックスでつながるアーティスト」が開催される。 「バンド・デシネ(略称BD)」とはフランス語で「マンガ」のこと。「ヌーベル」は、「ヌーベル・ヴァーグ」の「ヌーベル」、英語で言うところの「New」、つまりは「新しい」という意味だ。 今回の展覧会は、フ... ユリゲン・シュターク個展「ZWEI」コンラッド・フィッシャー・ギャラリー、デュッセルドルフで開催 2014年1月17日から3月1日まで、ドイツのデュッセルドルフにあるコンラッド・フィッシャー・ギャラリーにて、ユリゲン・シュターク氏(1978年−)の個展「ZWEI」が開催されている。 コンラッド・フィッシャー・ギャラリーは
従来までの地域との関わり方 これまでのYCAMは、メディアアートという「新しいアートを生み出す文化施設」として全国的に注目を浴びるべくブランディングを展開しプレゼンスを高めてきたが、もちろん一方で、山口市民との関係も地道に構築してきた。2014年2月には開館以来来場者数が800万人を超えるなど、市民の多くが訪れ、図書館やギャラリーで新しい文化・芸術に触れる機会を提供している。メディアアートという新しい表現ジャンルを専門とすることから、教育普及活動にも力を入れてきたし、芸術という一つのジャンルに限定することなく、「メディアという新しいツールが社会にとってどのように機能するか」といった視点で独自の教育ツールを開発してきたのは、前編で述べた通りである。 関係作りの場はYCAMに訪れた館内の利用者だけではなく、いわゆる「アウトリーチ」と呼ばれる地域への展開も同時に拡げられてきた。具体的には市内の学
筆者は2003年の4月から10年以上、山口情報芸術センター(Yamaguchi Center for Arts and Media - YCAM)の教育普及専門員として従事してきた。YCAMは複合文化施設として、メディアアート作品の展示、演劇、ダンスパフォーマンスの公演、映画上映、サウンドイベント、ワークショップやレクチャーなどを開催しているが、本稿では、YCAMの教育普及の活動の特徴と考え方についていくつかの切り口から述べてみたいと思う。 教育普及活動は、重要なコンテンツのひとつ 教育普及、またはミュージアムエデュケーションというのは、通常の美術館の中では学芸員の一部またはサポートのような形で、企画展の説明や地域との連携を補助していく活動が多かった。しかし、近年では文化庁主催のミュージアム・エデュケーター研修が開催されたりするなど、日本国内においても教育普及という部門がようやく注目を集め
本年度3回目となる「文化庁メディア芸術祭を語る」。今回はアート部門審査委員の三輪眞弘さんと、エンターテインメント部門審査委員の久保田晃弘さんをお招きしました。コンピュータによって計算された手順を人間が演奏する「逆シミュレーション音楽」を提唱し、「人間が演奏するもの=音楽」という既存の音楽史観からの飛躍を目指す、作曲家/情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授の三輪さん。人工衛星やデジタル・ファブリケーションなど、最先端の技術・設備をクリエイターたちが広く共有し、これからの表現を目指す、アーティスト/多摩美術大学教授の久保田さん。テクノロジーやアートの歴史を踏まえ、その領域拡張を目指すお二人に、エンターテインメントとアートの領域の近さと遠さ、今年のメディア芸術祭の受賞作品についてなどお話いただきました。 過去の対談はこちらよりご覧ください⇒インデックスページへ [プロフィール] 三輪 眞弘(
ニュース | News イベント、展覧会、プロジェクト、学会や関連書籍などメディア芸術に関するニュース スペインのマンガ市場に関する統計資料「2013年度スペイン・マンガ産業報告書」(LA INDUSTRIA DE LA HISTORIETA EN ESPAÑA EN 2013)が発表された。この報告書をまとめたのは、web上で活発な情報発信を行っている非営利団体のTebeosfera(Asociación Cultural Tebeosfera、略称ACyT、メディア芸術カレントコンテンツ内関連記事)。Tebeosferaは2001年から活動を始め、2009年から非営利団体として登録されている。 Tebeosferaは様々なマンガ関連ニュース記事を配信すると共に、スペインで発行されたマンガ作品、作家、関連書籍(研究書含む)の全カタログ化を推し進めており、その成果はGRAN CATÁLO
ニュース | News イベント、展覧会、プロジェクト、学会や関連書籍などメディア芸術に関するニュース マンガの理論研究に新たな時代がやってきた。そんな印象を決定づける書籍が出版された。三輪健太朗氏による『マンガと映画——コマと時間の理論』(NTT出版、2014年)である。 著者である三輪健太朗氏は、学習院大学の夏目房之介氏のもとでマンガを研究する若手気鋭マンガ研究者のひとり。本書の元となっているのは修士論文だが、指導教官である夏目氏や同じく学習院大学教授である中条省平氏からの激賞を受け、書籍として出版されることとなった。 本書は、タイトルにもあるように、マンガを映画と対比させて考察した本である。手塚治虫の『新宝島』における「映画的手法」の導入は、マンガ史を刷新した出来事として、これまでたびたび語られてきた。しかしながら近年の手塚神話再検討の流れのなかで、この「映画的手法」が一体何を指して
-Manga Translation Battle vol.2からみる、海外における日本マンガのいまー 日本マンガを「MANGA」として世界へとつなぐ「翻訳」。 プロ・アマ問わず誰でも参加でき、マンガ翻訳の優秀者をオーディエンスと審査員による投票で決定するマンガ翻訳コンテスト、 『Manga Translation Battle vol.2』。 マンガ翻訳家志望者の活躍の場を増やし、世界のより広い層に質の高い日本のマンガ文化を発信するプラットフォームとなることを目指して、今年で2年目の開催となります。 今年の大賞受賞者を迎える授賞式、マンガ家・マンガ翻訳家・出版関係者・コンテスト審査員などによるトークセッションでは、マンガ翻訳の面白さと難しさ、そして日本マンガの世界への広がりについて語って頂きます。 日時:2014年2月13日(木曜日) 19:00~21:00(開場18:30) 場
トップ > プロジェクト > <連続シンポジウム>マンガのアルケオロジー2 マンガ研究とアーカイブ 2014年1月26日(日) 13:00〜17:00(開場12:30) マンガを所蔵する施設は全国的に年々増加する傾向にあり、マンガ研究において、マンガを体系立てて保存していくアーカイブ施設は欠かすことができない。 各施設はこれまで様々な立場からアーカイブに取り組み、そのあり方を問うてきた。 しかしそれぞれの保存スペースには限界があり、今後は各施設の連携が望まれる。 一方でアーカイブ構築には、しっかりとしたコンセプトが必要であり、それを支えるのはマンガの歴史的な研究である。 本シンポジウム「マンガ研究とアーカイブ」では、アーカイブ構築におけるマンガの歴史研究の重要性を踏まえた上で、各施設の連携や、研究活動とアーカイブ構築の課題について検討し、今後のあり方を模索していく。 2013年10月
日本最大のコンピュータエンタテインメントに関する国際会議「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス」(CEDEC)が、2012年も8月20日から22日まで、パシフィコ横浜の会議センターで開催された。2011年度の参加者数は4,633名(業界研究フェア1,105名を含む)で、今年も約5千名が参加したとされる。CEDECは毎年3月に米サンフランシスコで開催される、世界最大のテレビゲーム国際会議「ゲーム・ディベロッパーズ・カンファレンス」(GDC)の影響を受け、1999年にスタート。今年で14回目を迎える。現在さまざまな開発者会議が世界中で開催されているが、その中でもGDCの約2万名につぐ、「ぶっちぎりの2位」という規模感だ。 ゲーム作家がシリアスゲームに関する授業を実施 ゲーム作家がシリアスゲームに関する公開授業を行う「社会のモンダイを遊びに変えるゲームデザインの考え方」
2013年10月12日(土)、シンポジウム「マンガのアルケオロジー 視覚的な物語文化の系譜」が学習院大学で開催された。基調講演および三つの発表からなる第1部と、その登壇者たちが討議を行う第2部からなる二部構成で、休憩を含めて計四時間半に及ぶイベントだったが、研究者から一般の方まで、100名強を集める盛況となった。今日、「マンガ」という言葉はごく当たり前のものとして人口に膾炙しているが、その「アルケオロジー」、すなわち「考古学」はいかに探求されうるのか。この問いに対する最新最良の応答とも呼べる今回のシンポジウムについて、以下、簡単なレポートを行う。 マンガの起源をめぐって イベントの幕を開けたのは、夏目房之介氏(学習院大学教授)による基調発表「マンガ史再考のために」である。夏目氏はまず、ここ十数年のマンガ研究の動向の中で、従来のマンガ史観が相対化されつつあることを指摘する。1970年代以降の
平成24年度 メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業 森ビル株式会社 平成25年3月 日本アニメーションガイド ロボットアニメ編 1 報告書公開にあたって 【執筆:氷川竜介】 2012年度を通じ、「ロボットアニメ」に関する報告書を作成した。その時点では、一部の長寿シリー ズ(ガンダム、マクロス、エヴァンゲリオン等)やキッズ向けロボットアニメを除けば、新規のロボッ トアニメ作品がオリジナルで登場する機運はなかった。 しかしながら、その後に状況が大きく変化したため、報告書の公開に際して2点のポイントを簡単に 補足・追記する。 ひとつ目の変化は、2013年4月スタートのアニメ新番組に、オリジナル新作のロボットアニメが3本 登場したことだ。具体的には『翠星のガルガンティア』(Production I.G制作)、『革命機ヴァルヴレイ ヴ』(サンライズ制作)、『銀河機攻隊 マジェスティックプリ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『メディア芸術カレントコンテンツ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く