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踊る高齢者が昼休みの市庁舎をジャック-。帯広市内の社会参加型デイサービスさくら(久保陽一施設長)の利用者らが25日、帯広市役所内でヒップホップダンスのゲリラパフォーマンスを行い、職員や来庁者らを驚かせた。 不特定多数の人が示し合わせて行う「フラッシュモブ」の手法を取り、利用者13人、スタッフ9人、帯広のダンス教室「ダンススタジオフュージョン」(堂前幹治代表)のダンサー6人が参加。正午すぎ、市庁舎玄関の右手にある市民ホールで突然始まったダンスに、昼休憩に出ようとした職員や市民らが足を止めて見入っていた。 デイサービスさくらでは、ニュージーランドのドキュメンタリー映画「はじまりはヒップホップ」に刺激を受け、昨年11月から利用者らが練習を開始。2019年に米・ラスベガスで開かれるダンスの世界大会出場を目指している。来年秋には利用者らがニュージーランドを訪問し、同映画の出演者らと共に公演を行う構想
帯広市図書館司書で市内在住の大平亮介さん(28)が、子どもの貧困への問題意識から、本業の傍ら市内11中学校の制服代や副教材費を比較調査した。制服代では学校間で最大1万円以上の差がある他、保護者の私費負担が市から支給される就学援助金を大きく上回る学校もあることが分かった。大平さんの自主的な活動は全国紙やインターネットニュースなどにも取り上げられ、反響を呼んでいる。 大平さんは帯広出身。帯広農業高校、帯広大谷短大を卒業後、市図書館に勤めながら武蔵野大通信制で心理学を学んだ。学生時代から地域の課題解決に関心を持ち、これまでにも緑ケ丘公園のごみ放置問題を心理学的に考察して論文にまとめた他、昨年は帯広市議会厚生委員会で貧困率調査実施のための陳情をするなど社会的活動を続けてきた。 子どもの貧困問題に関心があった大平さんは、昨年8月に「中学校の制服代に地域差がある」という全国紙の記事を読み、帯広の状況を
【帯広】ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用して地域の課題を掘り起こそうと、帯広市臨時職員の大平亮介さん(24)が友人と2人で任意団体「Obi Issue(オビ・イシュー)」を立ち上げた。大平さんは「地域には一部の人たちだけが知っていて、解決されないままの問題がたくさんある。それを可視化することで解決につなげたい」と話す。 大平さんは1989年、帯広市生まれ。帯広農業高校、帯広大谷短大卒。現在は市図書館に勤務する傍ら、武蔵野大通信制で心理学を学んでいる。 昨年夏、市緑ケ丘公園のごみ放置問題が本紙で集中報道された後に改善されたことを知り、「問題が長年解決されなかったのは、多くの人にとって問題への認識がなかったから」と考えた。問題が潜在化してしまうのは「行政に対して気軽に意見を言える仕組みがないから」とし、多くの市民の声を集めるツール(道具)としてSNSの活用を思い立った。 オビ
子ども向けスポーツスクール運営で国内最大手のリーフラス(本社東京、伊藤清隆社長)は11日午前10時から帯広市内で記者会見し、十勝の社会人アマチュアサッカーチーム「十勝FC」(吉田雄造監督、選手22人)と運営契約(事業譲渡契約)を結び、同社の資金や人脈などを活用してJFL昇格、Jリーグ参入を目指すことを明らかにした。元Jリーガーで同社常務取締役の藤川孝幸氏らが会見し、十勝初のプロサッカーチーム誕生を視野に入れた構想を示した。 会見には運営構想の陣頭指揮を執る藤川氏のほか、十勝地区サッカー協会の金澤耿会長、十勝社会人サッカー連盟の大橋穣理事長、十勝FCの吉田監督が出席した。 同社は、十勝FCの前運営先の十勝フェアスカイ北海道スポーツクラブの解散に伴い、このほど新たな運営主体となった。来年1月をめどに株式会社を設立、十勝に事務所を置き、選手補強など本格的にてこ入れする。今季終了後に元Jリーガ
東部4町の図書館が連携し、3月から共通の「読書通帳」を配布する。読んだ本を記録することで読書習慣を定着させ、図書館の貸出冊数の増加につなげる。3月31日まで特定の本を読んで通帳に記入したり、各館を訪れてクイズに答えたりするとシールや缶バッジがもらえる合同イベントも開く。 幕別、池田、豊頃、浦幌の4町図書館による交流連携事業の第4弾。「読んだり借りたりした本を記録するものがほしい」という来館者の声に応え、各館の職員が共同で製作した。 通帳は大人向けと子ども向けの2種類。自身で購入した本も含めて、読んだ本を記帳する。記帳した本の数だけ各館でスタンプを押し、何冊読んだのかひと目で分かる仕組みだ。 3月開催の4館共通イベントではビンゴゲームを行う。「山が出てくる本」など、題材に沿った本を読むという課題をクリアしたり、各館で出されるクイズに答えたりして、ビンゴを目指す。達成度に応じて、職員デザ
今年度の町のふるさと応援寄付金(ふるさと納税)の寄付額が3億7470万円を超え、過去最高を記録した昨年度の2倍に上っている。寄付者に対する返礼品目の拡充や、人気を集める乳製品の受付数量増が要因とみられる。 町は2014年6月から、町外在住で1万円以上の寄付者に対して特産品の贈呈をスタート。昨年度は1万~3万円未満の寄付で、町内に主管工場があるよつ葉乳業のチーズ・バターや町内の社会福祉施設音更晩成園で作るソーセージといった食肉加工品など13セット、3万円以上は「音更町すずらん和牛」など4セットの中から選べる仕組みで、寄付額は13年度の約50倍となる1億8735万円(1万5465件)に上った。 今年度はさらにラインアップを増やし、1万~3万円未満にJA木野の白いトウモロコシ「ホワイトショコラ」など5セット、3万~10万円未満に町内産のマンゴー「白銀の太陽」、10万円以上と20万円以上の高額寄
東部4町(幕別・池田・豊頃・浦幌)の図書館が連携し、北海道新幹線開業(26日)に合わせたクイズラリー「『はやて』で行く駅弁づくりの旅」を開催している。4図書館で掲示、配布されるすごろくに書かれたクイズに答えると、駅弁の具材が描かれたパーツをもらえ、組み合わせて好きな駅弁を作るゲームが楽しめる。参加賞として先着で北海道新幹線のクリアファイルももらえる。27日まで。 昨年8月に続く幕別、池田、豊頃、浦幌の4図書館による連携事業第2弾。「いろいろな図書館を訪れてもらえれば」と、各図書館に勤める司書らが手作りで企画した。 クイズは北海道新幹線の盛岡から新函館北斗までの5つの駅をすごろくで回り、駅ごとにクイズが出題される。 クイズは、例えば木古内駅では「みそぎ祭りとはどんなお祭りか」など、各駅や図書館所在地に関係した問題で、子ども向けを想定した簡単な内容となっている。 盛岡駅と木古内駅のみ全図
アイドルの頑張り 劇場で応援して 毎週月曜日午後6時半からテレビ北海道(TVh)で放送中のテレビアニメ「プリパラ」をご存知ですか? 小学6年生の女の子“らぁら”が、ファッションやダンスなど女の子の憧れが詰まった夢のような場所“プリパラ”を舞台に、アイドルチームを結成して神アイドルを目指す、友情と成長の物語です。女子小学生を中心に人気沸騰中。そんなプリパラが映画に! 12日「プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ」が公開となります。メーンキャストを務める、声優の茜屋日海夏(あかねや・ひみか)さん(真中らぁら役)、山北早紀(やまきた・さき)さん(東堂シオン役)のお二人にお話をうかがいました。 -十勝の印象は。 茜屋 やっぱり「チーズ」のイメージが強いですね。乳製品が大好きなので、十勝の牧場でバター作りをするのが夢です。 山北 私は札幌出身なので、小さい頃に行ったことがあり
業務提携覚書に署名した堀江氏、藏掛本部長(前列右から)と稲川社長、上瀧彰航空宇宙・防衛システム部長(後列右から) 大樹町内で小型ロケットの研究・開発を行うインターステラテクノロジズ(本社大樹町、稲川貴大社長)の創始者で実業家の堀江貴文氏(43)は1日、昨年12月末に大樹町に住民票を移し、町民になったことを明らかにした。 堀江氏は頻繁に来町しロケットエンジン燃焼実験に立ち合っており、自ら力を入れる宇宙関連ベンチャービジネス成功への強い姿勢を示した格好だ。ふるさと納税へのグッズ提供など、大樹町のまちおこしにも協力する姿勢を見せており、「ホリエモン」としてテレビでおなじみの「新町民」が話題になりそうだ。 同日、都内六本木のリッツカールトン東京で行われた、インターステラテクノロジズ社と大手総合商社丸紅(本社東京)との業務提携覚書署名式の席上、「大樹町民になりました」と明らかにした。「大樹にロケ
大樹町内でロケットの研究・開発を行う「インターステラテクノロジズ」(本社大樹町、稲川貴大代表)は16日、町浜大樹の実験場で、宇宙空間まで到達可能な推力1トンを有するロケットエンジンの燃焼実験を行った。エンジンは正常に動き、実験は成功した。国内初となる民間企業独自での宇宙空間へのロケット打ち上げに向けて一歩を踏み出した。 同社は2013年に大樹で設立。これまの実験で最大のエンジンは500キロのものを持ち上げる能力がある推力500キロ。小規模のエンジンで実験し、推力の大きなエンジンを安定的に燃焼させる手法を研究してきた。 今回は、600キロの重さの機体を、国際航空連盟(FAI)が宇宙空間として定義する「高度100キロ」まで運ぶ能力がある推力1トンのエンジンで初めて燃焼実験した。実験は関係者ら約30人が見守った。同社創設者の堀江貴文氏も訪れた。 エンジンの燃焼は正午すぎに開始。実験場の建屋
【陸別】ふるさと銀河線りくべつ鉄道(町商工会運営)の取り組みが、世界保存鉄道会議(WATTRAIN=ワット・トレイン)の日本大会(23~26日、東京など)で紹介されることになった。発表する同鉄道の杉本武勝事務局長(54)は「国内外にりくべつ鉄道をPRする絶好の機会」と張り切っている。 日本大会には英国、米国、ドイツ、イタリア、オーストラリア、アルゼンチンの鉄道関係者ら30人余りが来日する予定。日本からは日本鉄道保存協会(代表幹事団体・交通協力会、44団体)会員ら約50人が参加する。 同協会にはJR各社の他、十勝関係ではふるさと銀河線りくべつ鉄道、NPO法人ひがし大雪アーチ橋友の会が加盟し、鉄道の保存活動に取り組んでいる。同鉄道が気動車の運転体験など「世界でも珍しい取り組みを行っている」(同協会事務局)として、杉本事務局長が日本代表のプレゼンテーターに選ばれた。 26日午前、東京ステー
編集した本棚を前に大賞を喜ぶ本館のスタッフ。林館長(右)が持つ本の下部に貼られたカラーコードが自由な書架編集を可能にしている 【幕別】第9回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」に幕別町図書館(林隆則館長)が選ばれた。昨年4月に導入した全国でも珍しい新管理システムや、地元書店と福祉施設を連携させた運営などが高く評価された。 公益財団法人高橋松之助記念顕彰財団(東京、朝倉邦造理事長)主催。高橋松之助氏(故人)は、東京出版販売(現トーハン)の元社長。遺志を受け継いだリウ夫人の寄付を基金に、文字・活字文化の振興などに業績のあった自治体、団体などを表彰しており、同大賞と朝の読書大賞の2部門ある。選考顧問は作家の阿刀田高さんらが名を連ねる。 授賞理由に明記された新蔵書管理システムはデジタルカメラをかざせば、一度に多くのデータが読み取れる2次元カラーコードを活用したもの。関係者によると、本格導入
野良猫が海鳥を襲うなどして問題となっている天売島(留萌管内羽幌町)から2匹の猫が十勝にやって来て、人との共生を目指している。4、5歳の雄で、出身地にちなんで「天」「ウリ」と名付けられた。まだまだ野性が抜けず前途は多難だが、関係者は2匹がいつか人に慣れることを信じて世話を続けている。 天売島はオロロン鳥(ウミガラス)やウミネコなど多くの海鳥の繁殖地として知られる。一方で、野生化した猫が増え、海鳥を襲ったり、畑を荒らしたりするなどの被害が問題になっている。同町は2012年に制定した「天売島ネコ飼養条例」に基づき、飼い猫の不妊去勢手術やマイクロチップ挿入を推進。14年からは野良猫の捕獲や島外搬出を進めている。 十勝では昨年、帯広の中川動物病院が2匹を引き取った。ただ、2匹は完全な野生だったとみられ、人に慣れる様子はなかったという。そこで、市内で猫カフェ「Wish」(東2南2)を運営し、捨て猫の
ヤベオオツノジカのものと判明した歯の化石。左が裏側(舌側)、右が表側(頬側)(スケールは1センチ、北海道博物館提供) 【幕別】1970年に忠類村(現・幕別町忠類)で発掘された歯の化石が、絶滅した巨大ジカ「ヤベオオツノジカ」のものであることが、北海道博物館(札幌)の添田雄二学芸員(42)らの調査で判明した。発掘場所の地形年代などから約12万年前のものとされ、道内最古という。 歯の化石は2.3センチ×1.8センチ。忠類でのナウマンゾウ化石発掘調査の際に見つかった。長く、牛やシカの仲間である「偶蹄(ぐうてい)類」の歯の破片とされ、同館(当時は道開拓記念館)で所蔵していたが、詳細は不明だった。 シカ研究が専門の群馬県立自然史博物館の高桒祐司学芸員(46)のもとに昨年夏、現物を持ち込み、高桒学芸員が形などから判定した。添田学芸員は「以前は確実な標本もなく、専門家もあまりいなかったため特定が難しか
【帯広】釧路家庭・地方裁判所帯広支部に、同支部の開設以来約70年で初めての女性裁判官が赴任し、業務にまい進している。東京都出身の梅本友美判事補(33)。女性の視点が加わり、支部の運営にも幅をもたらしている。単身赴任で2カ月半が過ぎ、十勝での暮らしも堪能している。 梅本判事補は小学生の頃から推理小説やサスペンスドラマ好き。「いろいろなピースが組み合わさって答えを導き出すところ、最後にどんでん返しがあるところが面白い」。さまざまな証拠や証言から最適な判決を導き出す、裁判にも共通する点があるという。 慶大法学部時代は合気道部に在籍。運動は苦手ながら、「相手の力を利用するところが魅力」と4年間打ち込んだ。専攻は民法。3年時に法曹界を目指す周囲に刺激を受け、自身も司法試験挑戦を志し、京大法科大学院に進学後、25歳で合格した。 裁判官の道を選んだのは、司法修習で裁判所に足を運んだとき。先輩裁判官
【十勝】膨大な資料がそろい、人々の好奇心や探究心を満たしてくれる図書館。近年は場所を取らない電子書籍も出てきたが、「原本」での保存が欠かせない図書館では本が増え続け、その収蔵スペース確保が大きな悩みだ。十勝管内の多くの市町村立図書館でも保管能力は限界に達しつつあり、利用増などに努めて“危機”をしのいでいる。 ■帯広は4~5年 「あと4~5年で満杯になる見通し。何か見直しを考えないと」。管内図書館で最も規模が大きい帯広市図書館。想定上の収蔵能力は開架・閉架図書合わせて約50万冊だが、所蔵冊数は50万6000冊(2015年3月末現在)とそれを上回る。同じ種類で数冊ある本などは、年1回のリサイクル市で市民に無料提供するなど「除籍」に努めているが、それでも年間約1万2000冊のペースで増え続けているという。 町村の図書館も同様。十勝毎日新聞社の調べによると、新得と浦幌を除く管内16町村で所蔵
【帯広】帯広柏葉高校(堺俊光校長)で1日に行われた卒業式で、同校出身の歌手中島みゆきさんからとして読み上げられたメッセージが偽物だったことが、中島さんが所属する事務所「ヤマハミュージックアーティスト」(東京)の指摘で3日、分かった。卒業生の門出を祝う節目を汚す行為に、事務所や卒業生らは憤りや戸惑いを隠せないでいる。 メッセージはA4判の用紙1枚に「帯広柏葉高校三年生の皆さんご卒業おめでとうございます」「皆さんの前途に幸多かれとお祈りします」などとつづられている。卒業式では生徒代表がこのメッセージを読み上げた。 事務所によると、3日にNHK札幌放送局から「卒業式で中島みゆきさんが寄せたメッセージについて話を聞きたい」と電話があったことから発覚。事務所や中島さん本人がメッセージを出した事実はないという。事務所によると、中島さんにも同じメッセージが送られていたという。 事務所は「喜んでいた人
【帯広】帯広柏葉高校(堺俊光校長)で1日、卒業式が行われ、卒業生274人が同校出身の歌手中島みゆきさんの名曲「時代」を心を一つに合唱した。中島さんからのメッセージも寄せられ、伝統校に新たな歴史の1ページを刻んだ。 「時代プロジェクト」と銘打った取り組みは、3年生学年主任で中島さんのファンの田口耕平教諭が発案。生徒有志が昨年3月に実行委員会(桑田敦基委員長)を立ち上げ、同曲を合唱用に編曲し準備を進めてきた。昨年6月には「時代祭(まつり)」と題して、クラス対抗の合唱コンクールを開いた。 「時代」の合唱は卒業式後の記念セレモニーで実施。桑田委員長が「これから挫折するときもあると思うが、この歌と柏葉高校での3年を思い出してまた前に進んでいけると思う」とあいさつ。同実行委の真鍋光輪君が「卒業おめでとうございます。合唱コンクールで皆さんが私の『時代』を歌ってくださった様子はDVDで拝見しました。皆
【浦幌】昨年7月に豊頃町の豊北海岸で保護され、その後釧路市の専門機関で死亡した絶滅危惧種「エトピリカ」が剥製に加工され、12日、浦幌町立博物館(佐藤芳雄館長)に展示された。国内で数十羽しか生息が確認されておらず、十勝でも数羽が見られるかどうかという非常に希少性の高い海鳥。同博物館は常設展示することから来場を呼び掛けている。 エトピリカは昨年7月16日、同海岸で弱って波打ち際にじっとしているのを浦幌野鳥倶楽部の久保清司さん(浦幌町在住)が発見して保護。同日中に釧路市の猛禽(もうきん)類医学研究所に移送された。 しかし、衰弱が激しかったため死亡。同博物館は、エトピリカの保護に携わったNPO法人日本野鳥の会十勝支部の千嶋淳副支部長を通じて環境省釧路自然環境事務所から譲り受け、剥製を作ることにした。 展示された剥製は、成鳥にみられる顔の白い部分がなく、2~3歳の若鳥。剥製を手掛けた丹青社(本社
【鹿追】11日午前9時15分ごろ、鹿追乳牛育成牧場で行われていた陸上自衛隊第1空挺団(千葉県船橋市、習志野駐屯地)の降下訓練で、隊員1人のパラシュートが十分に開かないまま降下した。陸自第5旅団(帯広)広報班によると、隊員にけがはなく、訓練は続行した。 訓練は9、10の両日、同牧場で行われる予定だったが、両日とも強風と雪のため中止になり、予備日の11日朝から行っていた。隊員約170人が参加し、高度約340メートルを飛行するヘリコプターから降下する訓練中だった。近くで見学していた男性(53)は「何度も見ているが、普通の速度じゃなかった。膝ぐらいまで雪が積もっていたからけががなかったのだろうか」と驚いていた。 同団は2008年から毎年、管内の民有地や公有地で積雪地演習を行っている。09年に芽室町内で行った訓練では、ヘリコプターから飛び出した隊員が上空で宙づりになる事故があった。12年に同牧場
【大樹】国の宇宙基本計画(2013~17年度)で効率的な運用が求められるロケット射場の整備に向け、自民党内で新射場建設候補地に、大樹町が浮上している。8日午前には、同党の河村建夫元官房長官が来勝し、大樹町多目的航空公園内の宇宙航空研究開発機構(JAXA)大樹航空宇宙実験場などを視察した。 河村氏は現在、同党の政務調査会宇宙・海洋開発特別委員長、地方創生実行統合本部長を務めている。 8日午前にとかち帯広空港に到着した河村氏は、セスナ機で上空から同公園や大樹、豊頃などを視察し、同公園に着陸。JAXA職員の案内で同施設での実験概要など説明を受けた。 河村氏は視察後に、「国策として射場が鹿児島だけでいいのかという問題がある。今後新しい宇宙基本計画を作るが、大樹町が地勢的に有利な要素を持っていると改めて認識した」と述べ、同町も含めた射場建設の調査実現に意欲を示した。 国内のロケット射場は現在、
環太平洋連携協定(TPP)交渉で、チーズを製造する際にできる副産物「ホエー」(乳清)が注目されている。米国側が関税撤廃など大幅な輸入自由化を求めているとされ、脱脂粉乳の代替ともなることから国内乳製品や酪農全体への影響が心配されている。 チーズ製造では凝乳酵素を加えると、固形のチーズ成分と液体のホエーに分離する。チーズとホエーの割合はおよそ1対9。ホエーの9割は水分で、大手乳業メーカーは乾燥させて粉状の「ホエーパウダー」を製造する。パウダーは業者などに販売され、菓子やパンなどに使われている。 ◇菓子やパン使用 ホエーの輸入は現在、国が管理する国家貿易や、使用目的を限定した低関税輸入枠(関税割り当て)で管理されており、自由化されていない。 乳業会社に勤務経験があるチーズ工房「十勝野フロマージュ」(中札内村)の赤部紀夫会長は「ホエーの輸入が増えても中小の工房にほとんど影響はない。あるとす
【大樹】町では焼き肉にミートソースを付けて食べる文化があるらしい-。そんなうわさを聞いて調べてみると、同町役場OBで“ミートソース焼き肉”を考案した菅原隆さん(90)にたどり着いた。 菅原さんは「大樹町和牛まつり」の前身である「肉牛祭り」を立ち上げた一人。今から40年以上前に、「和牛の魅力を町内に広めたい」と思い企画した。開拓農協の貸付枠で購入した和牛を町民の協力で飼育・加工し、町福祉センターの屋上で開催したのが祭りの始まりという。 その際、肉にはタレが必要だとの話になったが、和牛の研修で出向いた広島県や島根県の人から「和牛にミートソースを付けて食べるとおいしい」と教えられたことを思い出し、提案したところ採用になった。 当時加工に携わった奈良精肉店会長の奈良重雄さん(81)は「肥育技術の進んだ今、和牛は塩コショウで食べるのが本来だが、なぜか根強い人気を誇る」と語る。事実、農家やJA、
【幕別】忠類電子研究会会長の荒川明さん(73)=町忠類幌内=は、自身が飼育する牛から搾った原料乳で18年前から業者委託で作ってきた低温殺菌乳「ナウマンの里牛乳」の製造・販売を、29日を最後に終了する。多くが契約宅配で店頭売りは少ないが「牛乳嫌いでも飲めた」など道内外にファンを持つこだわりの製品。荒川さんは「後継者がおらず年々体力的にも厳しくなってきた。ただ、消費者のため、継いでくれる人がいれば譲りたい」としている。 「健康な牛の乳は人を健康にする」が信念。1976年に、電子チャージ機を導入し、電子イオン化し浄化した水を牛に飲ませる電子農法を導入。電子でチャージした飼料も与えている。「脂肪球が細かく均一なのが、味のまろやかさにつながっている」と荒川さん。うわさを聞いた関東圏の消費者からの要望を受け、1996年からあすなろファーム(清水)に委託する形で、毎週土曜のみ同牛乳の製造を始めた。 低
【清水】町内で全身が真っ白なカラスの目撃情報が相次いでいる。 ヒラタ建設興業(町北3西6)の平田正一会長は同社前の清水11号道路沿いで何度もこの白いカラスを見掛けている。同社の社員も頻繁に目撃し、その1人が写真撮影にも成功。 平田会長によると、以前は同じカラスから追われるなどしていたが、最近は他のカラスと並んで電線に止まっているという。 白いカラスは一般に「アルビノ」と呼ばれる色素異常の個体とみられ、過去に陸別や帯広などでも発見されている。 平田会長は「見るまでは信じていなかったが、実際に自分の目で見て驚いた。佐藤育成牧場(町清水東1線70)の牛舎の上にいたこともあり、11号道路沿いにねぐらがあるのでは」と推測している。同町内では胸の部分がツキノワグマのように白いカラスの目撃情報もある。
浴衣姿で来館を呼び掛ける3図書館の担当者。イベント時に浴衣で来場するとプレゼントなどのサービスも(左が中村さん) 【幕別・豊頃・浦幌】幕別町図書館と豊頃町図書館、浦幌町立図書館は8月1~7日、初となる交流連携事業を実施する。オリジナル制作の「妖怪すごろく」の問題に答えながら各館を巡ると、記念品がもらえるといったユニークな企画。3館担当者は「単館だけでも、各館を回っても楽しめる企画。楽しみを提供し、少しでも各館の来館者増につなげたい」としている。 「子供の夏休み期間、大人も含め楽しく来館してほしい」と、各館のイベント開催に合わせて企画。幕別の本館司書民安園美さん、浦幌の栗本真由美係長、豊頃の司書中村加美さんが準備を進めてきた。 妖怪すごろくは、子供の間で大流行中のアニメ「妖怪ウォッチ」にあやかった。「妖怪」などに関するクイズを解いてゴールすると、中村さんが描いた妖怪イラストに各館名が明記
【豊頃】旧国鉄釧路線(現・根室線)の敷設当時に建造されたとみられる橋梁(きょうりょう)構造物の「橋台」が豊頃町内に残されていることが、帯広百年記念館学芸員持田誠さんの調査で確認された。当時を伝える貴重な鉄道遺構として注目される。 大津・十勝川学会(武内利夫会長)のセミナー(5月24日・える夢館)で発表した。 橋台は、河川などに鉄道レールをまたがせるために設ける橋梁を支える一対の構造物。旧釧路線は釧路側から敷設工事が進められ、十勝初の鉄道となる音別-浦幌間が1903(明治36)年に、浦幌-豊頃-利別間が翌04年に開通した。 町内に現存する橋台は鉄道開設当時に造られたとみられ、3カ所に一対ずつ残っている。77年の十勝川・利別川の流路改良に伴って線路が付け替えられ、現在は遺物となっている。れんが製で「イギリス積み」と呼ばれる方式で積み上げている。 持田さんによると、鉄道のれんが製橋台はか
【十勝】特急「スーパーおおぞら」の乗客ら79人が負傷したJR石勝線の脱線炎上事故から27日で3年。この間、JR北海道では貨物列車の脱線事故に端を発するレール幅検査データの異常放置や改ざんなど、安全の根幹を揺るがす問題が次々に発覚し、「会社存亡の危機的状況」(同社)が続いている。経営陣が刷新された新年度に入っても車両故障などのトラブルが起きており、「トンネルの先」はまだ見えない。「北の鉄路」の安全を最優先する企業風土の構築に向けた模索が続いている。 札幌市東区にあるJR北の社員研修センター。部分展示された事故車両「キハ283-9」が、焼け焦げた無残な姿をさらし、社員らの記憶の風化を強烈に押しとどめる。全社員対象に行われている研修で活用されているが、広報担当者は「終了後も現状のまま(保存される)になるのでは」と話す。 昨年春から展示されているこの車両は、同社にまん延した「病巣」が行き着いた先
「スーパーとかち」が由来のトッキュウ2号・トカッチ(左から2人目)。他のメンバーも全て実在の列車名にちなむ。右から5号・カグラ、4号・ヒカリ、1号・ライト。左端は3号・ミオ((C)2014 テレビ朝日・東映AG・東映) 【十勝】「変身いたしまーす」の列車の車内放送風アナウンスで変身する、子供向けテレビ番組「烈車戦隊トッキュウジャー」(テレビ朝日、道内ではHTBで日曜午前7時半から放送中)。そのメンバーの一人「トッキュウ2号」に変身する「トカッチ」の名前の由来が、実はJR北海道の特急「スーパーとかち」(帯広-札幌)だった。全国の子供たちを夢中にさせる「スーパー戦隊シリーズ」での十勝とのつながりは、新たな観光ツールとしても期待ができそうだ。 トッキュウジャーは、戦隊シリーズ元祖の「ゴレンジャー」が1975年に放送開始されて以来、38作目。初めて列車がモチーフとなり、熱烈な「鉄道ファン」の間で
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