参院選は自民党が圧勝した。衆参「ねじれ」は解消したが、安倍晋三首相は傲(おご)ることなく、暮らしをよくする政策の実現にこそ、力を尽くすべきである。 六年前の参院選で自民党を惨敗させ、その後、首相がほぼ一年で交代する政治の不安定化を招いた安倍首相にとっては、雪辱を果たしたというところだろう。 自民党勝利の要因は三十一ある一人区のうち、民主党の牙城とされる三重や滋賀などを含む二十九で議席を得たことだ。複数区でも取りこぼしはなく、政権を奪還した昨年暮れの衆院選の勢いが衰えていないことを印象づけた。
参院選の大きな争点は、憲法問題だ。改憲勢力が三分の二を制すれば、憲法改正が一気に現実化しうるためだ。「国のかたち」を変えるのかが、問われている。
ハコモノ行政からの転換を求めて市民グループが推した無所属新人の元市議秋葉就一氏(44)が二十六日投開票の千葉県八千代市長選で自民、公明両党が推した元県議の新人ら二人を破り、初当選した。東京都の道路計画を問う小平市の住民投票は不成立だったが、八千代市民は争点だった開発計画にNOを突きつけた。秋葉氏は「市民の勝利」と話す。(村上一樹) 争点だったのは、三期十年務めた前市長の豊田俊郎氏(60)が進めたハコモノ開発。市内中心部を南北に流れる新川の周辺地区の都市再生整備計画で、参院選出馬に伴い辞職した豊田氏の後継の元県議、服部友則氏(55)=自民、公明推薦=が継続を明言。元市議秋葉氏と元商工会議所副会頭の飲食店経営杉山智基氏(54)が見直しを掲げ、秋葉氏が勝利した。 「私の勝利というより市民の勝利」と、組織的な選挙母体もなかった秋葉氏。草の根選挙の中心は、計画に反対し、子育てや教育の施策充実を求める
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く