イオンエンジンの推進力を強化した小惑星探査機「はやぶさ2」。太陽電池パネルは折り畳んである(31日、相模原市のJAXA相模原キャンパスで)=松本剛撮影 12月に打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」が完成し、31日、相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))相模原キャンパスで報道関係者に公開された。 2010年6月に帰還した初代はやぶさの後継機で、地球と火星の間を回る小惑星で岩石や砂を採取し、20年末に地球に戻る計画だ。 目的地の小惑星は「1999JU3」と呼ばれ、初代が探査したイトカワと異なり、岩石に生命の原材料となる有機物や水を含むと考えられている。 記者会見した計画全体の責任者、国中均(ひとし)・JAXA教授(54)は「小惑星によって、生命の原材料が地球に運ばれてきた可能性がある。太陽系の誕生と進化の歴史を解明したい」と話した。 総事業費は約289億円。大きさは初代とほ