東日本大震災による福島原子力発電所の事故で放射線への関心が高まるなか、東京・秋葉原の専門店では放射線量計測器(通称ガイガー・カウンター)があっという間に売り切れた。通常なら数多く出る商品ではないが、原発への危機感増幅が高額商品の“蒸発”を招いた。 秋葉原の計測器専門店「東洋計測器」では13日、店にあった4万円台〜10万円前後のガイガー・カウンター計4台が、開店10分ほどで売れた。12日は震災被害の片づけに追われたため、営業再開から瞬く間のできごとだった。 同店の営業担当者によれば、通常なら2カ月に1個売れればよい商品という。1951年の創業以来、「こんなことは初めてなのでは」と驚く。99年に茨城県東海村で起きたJCO臨界事故の際にも、これほどの引きはなかったそうだ。 ただ、物流網の機能不全と在庫不足により、新たな商品は供給されていな⇒【「福島第1原発」特集】い。14日には電話で約60