日本経済新聞電子版(2012年2月24日)に『見るだけで感動、超高精細がもたらす新体験-テレビの未来(4)』という記事が出ていた。「立体感や実物感が新たな視聴体験につながる」「フルHD(1920×1080画素)をはるかに上回る超高精細映像が家庭に届く時期が近付いている。」セットメーカーは液晶テレビやプロジェクタあるいは業務用カメラの製品化を進め、通信業界では動画の圧縮技術が進展し、NHKは2020年から7680×4320画素映像の衛星を用いた試験放送を始める計画だという。 この記事には違和感を持たざるを得なかった。技術者は「より美しく」を求めるだろうが、利用者はHDの先を望むだろうか。同じように技術が先行した3D映画は、すでに「失速気味」という記事が2月15日付けの読売新聞に出ていた。「ALWAYS 三丁目の夕日’64」では3Dと2Dの興行収入比率が1対2だという。記事の結びにあるように「
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