経済成長は万能薬である、と敢えて掲げてみます。実際のところ、景気の良さは社会制度上の不備を覆い隠すものです。例えば誰もが就職先に困らない世界であれば失業者のための社会保障に不備があっても問題は顕在化しにくい、昔から日本の社会保障は穴だらけでしたが、経済成長が穴を埋めていたが故に貧困や福祉の欠落は現代に比べれば随分とレアなケースで、存在はしていても目立つことが少なかったと言えます。 私の勤務先の場合に限ったことではないと思いますが、下請け会社と元請け会社の関係なんかでも、発注元から要求される仕事量次第で力関係は大きく揺れ動くようです。案件が少ないときは下請けから「何でも良いから仕事を回してください」と乞われる形になる一方で、逆に発注元から無茶な納期と案件を突きつけられているときには、逆に下請け会社に「スケジュールは厳しいと思いますが、何とか何日までに○○と○○をお願いします」と頭を下げること