中国の人口をめぐる最近の議論は、これまでの通説とはやや異なるものとなっている。総人口は従来の予測ほどには増えず、間もなくインドに追い抜かれることになりそうだ。(フジサンケイビジネスアイ) 子供は1人だけという厳しい人口抑制策が導入されたのは1970年代末で、当時は2000年の人口を12億人以下に抑えることが国家目標だった。しかし、その目標は実現できず、実際には12億6743万人になった。 ところがその後、人口は当局者や研究者らが予測したほどには増えなかった。2000年に中国政府が発表した人口白書は、05年の人口を13億3000万人以下、10年の人口を14億人以下に抑えることを目標にしたが、05年の人口は現実には13億756万人にとどまった。 これを踏まえて、第11次5カ年計画(06年~10年)は、10年の目標を13億6000万人に設定したが、実際には13億4091万人だった。第12次5カ年