関東大震災直後に起きた朝鮮人殺害事件をめぐり、横浜市では市立中学校で使用している副読本にどのように記述するか議論が続いている。「虐殺」と明記した2012年度版は「誤解を招く」として、市は"異例"の回収措置を取り、一部の歴史学者らが反発、90年前の出来事がいまも暗い影を落としている。問題となっているのは副読本「わかるヨコハマ」。横浜開港150年の09年から、横浜市教育委員会が編集、毎年改訂を行っ
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市立中学校で「新しい歴史教科書をつくる会」系の歴史教科書を使う横浜市が、来年度の市立高校の日本史教科書の採択で、「つくる会」の動きについての記載がある教科書を拒んでいたことが28日、分かった。市教委は「中学と高校の継続性に問題があった」としている。 市教委によると、採択されなかったのは実教出版の日本史。「日本の侵略加害の事実を記述する教科書を『自虐的』と非難する立場の人々が執筆した教科書があらわれたことなどに対して、アジア諸国からも強い批判がおこった」などの記載があった。 来年度の日本史の教科書として、市立高校9校のうち4校が希望していたが、専門家らでつくる市教科書取扱審議会は、こうした記載を問題視。「(中学でつくる会系の教科書を学んでおり)嫌な思いを持つ生徒もいるのではないか」といった意見が出て、7月に別の教科書を採択するよう答申。市教委も8月3日、4校について、他社の教科書を採択し
横浜市教育委員会が市立中学の生徒全員に配布している副読本『わかるヨコハマ』の今年度改訂で、関東大震災直後の「朝鮮人虐殺」の記述が一部の事務局職員の判断で書き換えられていた問題で、同市教委は19日、来年度に今年度版を生徒から回収した上で、来年度版で再改訂する考えを明らかにした。今年度版で用いた「虐殺」の表現が主観的だったとして、従来の「殺害」に戻す。 山田巧教育長が同日の市議会常任委員会で答弁した。副読本は1年生に配布して3年間使用するが、問題の今年度版の使用は1年限りとして来年度版と交換する。今年度版では、軍や警察による虐殺があったと明記するなど旧版より踏み込んだ表現を用いており、山田教育長は「文脈や構成に誤解を招く部分があった。吟味した上で再改訂したい」と述べた。 当該部分の書き換えに携わった職員は社会科指導主事1人だけで、文書による決裁手続きを踏まずに口頭で課長の了解を取ったのみで済ま
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