原発事故を受け約15万人が福島県内外に避難し、今も帰る見通しが立っていない。置かれた状況は多様であり、問題は深刻化している。長期的避難を前提とするセカンドタウン構想をも視野に入れながら、見えざる難民たちの実像を追い、故郷再生の回路を探る。 まえがき(山下祐介) 第1章 東日本大震災と原発避難――避難からセカンドタウン、そして地域再生へ(山下祐介) 1 原発事故と避難問題 2 多様化する避難 3 時間が経過する中で 4 再生と復興への道―地域再生基金とセカンドタウンを軸に 5 福島第一原発事故の収束が目指すもの―次の大災害への事前復興として 第2章 ある聞き書きから――原発から追われた町、富岡の記録(山下祐介・吉田耕平・原田峻) 1 富岡から川内へ――3月11日~3月16日(緊急期1) 2 大規模避難所、ビッグパレットふくしまでの苦悩――3月17日~4月21日(緊急期2)、4月22日~8月末
![「原発避難」論 - 株式会社 明石書店](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0bd37f3f29a4f6a6f56e2f0e0b785f28f3780a5c/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.akashi.co.jp%2Fimages%2Fbook%2F99899.jpg)