「死霊のはらわた」でサムライミが発明したのが「過剰に突き抜ける事で意味を解体してギャグにしてしまう」という手法です。アレはスプラッター映画の体裁を借りて現代的な笑いの在り処というモノを試行した「先鋭的な実験バカ映画」でした。 「笑いで意味を解体する」という手法は現代的で今の時代に合ったやり方だと思います。逆に言えば「意味を解体すれば、それを笑いにする事だって出来る」という事です。 上記のことを踏まえながら、自分の気になる芸人について考えてみました。 □アンガールズ アンガールズの笑いはあまり直線的ではないと思います。彼等のやった行為に対して、見る側の解釈が一つ、二つと加わることで初めて笑いに到着するような仕組みになっています。 まず「コントと認識されているモノ」から少し外れたものを提示します。最初はその意味が分からず、みんなキョトンとしてしまいます。やがて「予想したモノ」と「実際に出てきた