またまた東京へ。 こんどは文春のみなさんによる祝賀会である。 『寝ながら学べる構造主義』以来、文春とはけっこう長いお付き合いとなった。 文庫も出してもらったし、『文学界』に連載もしたし、『文藝春秋』にも何度か寄稿した。 今回の受賞作も文春新書で出していただいたものである。 お礼を言わねばならぬのは私の方なのであるが、先方がお祝いをしてくださるというので、ほいほいと東京へ行く。 学士会館にチェックインして、まず『週刊ポスト』の取材。 少子化問題についてコメントを求められる。 どうして私のような門外漢にそのような問題のコメントを求められるのか、いつも疑問である。 専門家の方々がすでに熟知されている以上のことを私が知るはずもない。 人口はマクロな尺度をとっていえば、環境の「キャリング・キャパシティ」にしたがって変動する。 13000万人が現在の日本の自然環境・社会環境にとって負荷が重すぎ、全員に