美崎薫『デジタルカメラ2.0』(asin:4774130524)という本について、むしろ「デジタル2.0」いや「ニンゲン2.0」だと書いた。http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20070704#p1 ハッタリではない。デジカメ史をカタログ的に振り返った一冊に見えながら、じつは全く違う。真に未来的な問いが詰まっている。 ニンゲン2.0。それは、言語に支えられた思考しかなかった私たちに、もうひとつ別の思考が立ち現れる予感。…とそれくらい言ってもかまわない。とくに画像の検索をめぐる考察にそれが強くうかがえる。 ■画像の検索って何だろう? 私たちは富士山の写真が見たいときどうするだろう。Googleで「富士山」と画像検索するだろう。朝青龍がモンゴルに帰った様子が見たいときどうするだろう。「朝青龍、モンゴル、帰国」で検索するだろう。 そう、私たちは画像を探すのに言語を頼る。