ストーリーからゲームへ ロリコンファル - IDEAS NOTE −浅田彰と、天才神話と、演出− 努力の没落を、大きな夢(世界征服や人類滅亡)を失って没落した悪役と結びつけて考えているところが、オタキング(岡田斗司夫さん)は流石ですね。 それはまさに、大きな物語が凋落する、という図式ですね。特定の価値を正当化する(メタ)言説が消失すると、欲望を未来に先送りしてまで努力する動機が失われるわけです。これは、虚構の中だけではなくて、現実の(格差)社会でも、似たようなことが起こっていて、虚構作品もそのような世相の変化を反映しているでしょう。 そういう変化を整理して、「ストーリーからゲームへ」という図式で捉えています。ストーリーは始めがあり終わりがありますが、ゲームは筋書きがありません。それに対応して努力型(成長型)主人公から、情報型主人公へ移行していると考えます。情報型主人公は規範意識を欠き、他者