台湾には神になった日本人がいる。その「日本神(にほんがみ)」は50を超えるという。一体なぜ? そんな台湾の謎に迫るドキュメンタリー映画「軍服を着た神様」が8月1日から公開される。日本神の多くは元軍人だが、軍神とは全く異なる。遠藤協(かのう)監督(45)は「台湾は近しい隣人ではあるが、やはり異文化。知られざる台湾の姿をまっさらな気持ちで見てほしい」と語る。 民俗学的な記録映像などを手がけてきた遠藤監督は、文化人類学者の藤野陽平氏(現・慶応大教授)に「台湾で日本人がまつられ、神になっている。カメラを回さないか」と誘われた。藤野氏は大学時代の先輩だ。「かつて日本が植民統治した台湾で、なぜ日本人が神になるのか」。そんな疑問を抱きながら2019年4月、藤野氏と共に調査・撮影を始めた。コロナ禍を経て6年がかりで完成させた。 日本神は近代以降の実在の人物もいれば、実在していたかどうか全く不明の場合もある