高市政権は、今国会中の皇室典範の改正に意欲を見せている。なぜ“養子案”にこだわるのか。コラムニストの矢部万紀子さんは「鍵を握っているのは麻生太郎氏だ。世論が女性天皇を容認する中でも、麻生氏は譲ろうとしない。その頑なさは、吉田茂の孫という自負と無縁ではないだろう」という――。 令和7年12月5日、高市総理は、総理大臣官邸で世界銀行グループのアンジェイ・バンガ総裁および世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長による表敬を受けた(写真=首相官邸/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons) なぜ麻生氏にとって「死活的な課題」なのか 麻生太郎という人がよくわからない。政府は皇族数の確保に向けて皇室典範改正を今国会で目指している。それは「①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ」と「②旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える」なのだが、②が高市政権下でグイグイと力を得たのは、麻生さ