東京都内のスーパーマーケットで、米売り場を視察する小泉進次郎農水相=23日午後、東京都江東区(代表撮影) 高騰が続くコメ価格の引き下げに向け、政府は頼みの綱である備蓄米の売り渡し方法を模索している。小泉進次郎農林水産相は23日の閣議後会見で、6月頭に2000円台で備蓄米が店頭に並ぶよう、取り組みを進める方針を示した。これまでの放出分のうち小売業者まで届いたのは1割に満たず、目詰まりは明らかで、随意契約など新方式の導入で打開を目指す。即効性が焦点になる。 競争入札の結果「高止まり」か備蓄米の入札は3月から3回実施され、計約31万トンが落札された。このうち3月入札分の約21万トンが集荷業者に引き渡されたが、その先の卸売業者には約5万5千トン、末端の小売業者への放出分は約1万5千トンまで落ち込む(4月27日現在)。引き渡し全体の7%だ。 現行は大手集荷業者を対象にした一般競争入札で、備蓄米は放出